【音楽】サザンオールスターズ、10年ぶりのアルバム「葡萄」

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あっという間に新年度が始まってから一週間が経ちました。
今日は10年ぶりのサザンオールスターズのアルバム「葡萄」のレビューをしていきたいと思います。
 
キラーストリートから10年も経ったなんて・・・・・・
 
購入したのは初回限定版Aです。
葡萄Tシャツがついています!
これを着てライブにいきたいですね。

追記:ライブにいってきました!


 
さて、この初回限定版Aを購入したわけですが、写真でどんなのがくるかもなんとなく予想していたし、CDの初回版の感じもいろいろなアーティストの初回限定版で慣れていたのですが、届いて驚きました。
 
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この箱の豪華さといい、ライナーノートといい、Tシャツといい、素晴らしい。
アルバムを買ってこんなに興奮したのは久しぶりかもしれません。
 
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最近はPCに取り込んだらしまいこんじゃうCDですので、ダウンロード販売でいい音のは発売されればいいだなんて思ってきた今日この頃ですが、こういうコンテンツが出てくるとそういう考えも吹き飛びますね。
 
またこのアートワークが素晴らしいですね。
この元ネタは現在、箱根のポーラ美術館にある岡田三郎助作品の『あやめの衣』です。
 


こちらにインスパイアされて葡萄柄の着物をつくり、モデルを募集して写真を撮りそれを油彩に起こしたそうです。
 
では一週間聴き込みましたので一曲一曲レビューしていきたいと思います!
 

1.アロエ


アルバムタイトルの「葡萄」に、1曲目が「アロエ」と植物続きで「え、珍しい!今回は植物シリーズなのかな?」と思ってしまいました。後々のラインナップを見れば分かりますが、そんなことはなかったですね。
軽快なリズムで、一度聴けばしばらく耳に残るほど印象的な歌詞が気持ちいいです。アップテンポなノリに思わず歌詞を口ずさんでしまいます。



2.青春番外地


古き良き昭和の空気がイントロから漂ってきます。とは言っても、私自身昭和生まれではないので「古き良き昭和」がどのような空気だったのか知らないのですが…。
どこか仄暗さがありつつも、サックスやトロンボーンのサウンドが華やかさを出していて、ムードのある大人の曲だなあと思いました。
 

3.はっぴいえんど


こちらもCMソングに起用されている一曲。海のイメージが浮かび上がる優しい音色が、原坊のコーラスと合わさってやわらかい印象を受けます。
苦しいことも楽しいこともひっくるめたような歌詞が、どこか切ないです。
 

4.Missing Persons


イントロのギターフレーズを聴いて、桑田さんのソロアルバム「ROCK AND ROLL HERO」を思い出しました。ノリの良いロックテイストですが、歌詞は切実かつ考えさせられるもの。
 

5.ピースとハイライト


2013年に発売されたシングル曲でもあるピースとハイライト。
社会的メッセージが色濃くあらわれた歌詞ですが、明るいサウンドがシリアスな空気を抑えつつも、どこかしんみりとしてしまいます。悲しさだけでなく希望へ繋ぐ歌詞の流れに桑田さんらしさを感じます。
「愛することを躊躇わないで」というフレーズが大好きです。
 

6.イヤな事だらけの世の中で


ムーディーな曲調ですがこちらは青春番外地とはまた違った、艶のある大人な一曲。まるで日本文学を読み上げているような歌詞と、度々出てくる京都の名所が独特の雰囲気を出しています。
 

7.天井棧敷の怪人


飛び跳ねるような激しさはないものの、情熱が感じられる一曲。
中盤から段々と盛り上がっていきますが、終盤のバックコーラスとサウンドの盛り上げがかっこいいです。間奏のピアノフレーズも綺麗。
最後の最後に入る台詞がお茶目で、サザンらしいなと思わず笑ってしまいました。
 

8.彼氏になりたくて


タイトルを一目見て、勝手な先入観で「これはサザンお得意の冗談めいた曲かな?」と思っていたら静かなイントロで始まってびっくりしました…(笑)さらに真摯かつ、メルヘンチックな歌詞に二度驚き。
フルートがより切なさを演出していて、心にぐっとくる一曲です。
 

9.東京VICTORY


2014年に発売されたシングル曲でもあり、世界バレーのテーマソングでもあったこの曲。
コーラスは試合が始まる前の静けさのような、不思議な緊張感があります。間奏中に重なるコーラスが好きです。
 

10.ワイングラスに消えた恋


原坊こと原由子さんメインボーカルによる一曲。歌謡曲のような切ないリズムサウンドがたまりません。個人的に曲調と、アルバムジャケットの雰囲気がとてもマッチした曲だなあ、と思いました。
社会的メッセージの強い曲が続いていたこともあってか、大人の男女の静かな別れになおさら心打たれました。聴いたあとに思わず「待ってました!」とガッツポーズをしてしまったほど。とても色っぽい!
 

11.栄光の男


プロ野球界のスター長嶋茂雄氏にまつわる歌詞が印象的です。この歌詞を桑田さんの声で歌われると、どうしてこんなに切なくなるんだろうと不思議な気持ちになります。「足が触れたのは故意(わざ)とだよ」の歌い方がとても好きです。
ハーモニカの音色がさらに哀愁を誘います。タイトルの「栄光の男」は、ゆずの「栄光の架け橋」からというエピソードを耳にしたことがあるのですが、ハーモニカもそこから?…まさかね(笑)
 

12.平和の鐘が鳴る


文字通り平和を願った一曲。桑田さん独特のハイトーンが響くサビが切ないです。「貴方(YOU)」の歌い方が優しく囁くようで、ちょっぴり泣きそうになります。
 

13.天国オン・ザ・ビーチ


シリアスから一変!あけすけともとれる軽快なメロディと、とどまることを知らない桑田節。これまで作ってきた空気をあえて壊しにいくような曲順がにくめないです。
最早十八番でもある下ネタ満載の歌詞ですが、肩の力を抜いて一緒に「GO,GO,GO〜!」と歌いたくなります。
 

14.道


天国オン・ザ・ビーチで(良い意味で)壊れたアルバム終盤の雰囲気を、アコースティックギターの音色が再び作り出しているように思えます。
聴けば聴くほど、味わい深くなるまさにスルメ曲。
 

15.バラ色の人生


転がるように紡がれる歌い出しが印象的でした。ネット社会である現代のコミュニケーションについて描かれた歌詞でありながら、サザンらしい言葉選びがどこか落ち着きます。
 

16.蛍


映画化もされた「永遠の0」の主題歌。こちらも平和がキーワードとなったバラードです。
3分14秒と収録曲のなかで最も短い歌ですが、しっかりとした存在感があり、アルバムの最後を飾るのにぴったりな一曲です。
 
 
今回も気が付いたらサザンワールドに引き込まれ、すっかり聴き入ってしまいました。これを書くのに時間がかかったのは、慣れないレビュー作業に四苦八苦したというだけではないはず…(笑)
平和や希望を謳った社会に訴えかける曲が多く収録されていますが、そのなかにもサザンらしさを感じられ、ある意味で安心しました。
 
それと日本画を彷彿させるアルバムジャケット、「葡萄」というタイトルとあわせて初見時は、サザンにしては珍しいなぁと衝撃を受けました。
見えそうで見えない婦人の表情と、晒された肩が官能的で素敵!ここ最近のジャケットのなかでもトップクラスのお気に入りです。
 
活動休止や桑田さんの療養など、一時はどうなるかと気が気でない時期がありましたがそれも踏まえて、待っていたかいのあるアルバムでした。




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