【新書】漫画好きは必見かも?「荒木飛呂彦の漫画術」

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どうもこんばんは、シカコです〜。
日中も暖かく…というよりはもう暑い日が続いていますね!
今回はジョジョの奇妙な冒険でおなじみ、荒木飛呂彦先生執筆「荒木飛呂彦の漫画術」についてレビュー…というよりは、感想をつらつらと書いていきます。
最初にまず言ってしまうと、この本、おすすめです!

荒木飛呂彦の漫画術

「そういえば発売してたなぁ」と軽い気持ちで購入したのですが、いざ読んでみると内容の濃密さに圧倒。
表題にあるようにこの本は、荒木先生自らが王道漫画の描き方について解説しています。

荒木先生といえばジョジョ!というイメージが強いですが、「ジョジョという一作品」を主軸とした本ではなく、「王道漫画をつくること」を主軸にして書かれています。
なので「ジョジョにまつわるエピソードや制作秘話について色々知りたい!」と期待する人には、少し物足りないかも?
王道漫画を解説するために荒木先生自身の作品を具体例にあげている本、という感じでしょうか。
とは言ってもちょっとした裏話はありますし、漫画のコマに演出意図の説明などを添えて具体例を挙げていたりと、ファンにはちょっぴり嬉しい要素も。


とにかく話がわかりやすい。そして「なるほど〜!」と納得の嵐でした。
漫画を描くうえで無視してはならない「キャラクター」「ストーリー」「世界観」「テーマ」の基本4大構造、荒木先生自身の失敗経験や、それを克服するための研究と考察、論理的かつ説得力のある文章、なのに読みやすい!
むずかしい専門用語は出てこないですし、説明も具体的でとても興味深いものでした。


個人的に感嘆したのが「キャラクターは常にプラスに成長しなくてはならない」という点。
スタート地点の0から常にプラスへ、プラスへ成長すること。
途中でマイナスに落ちてしまっては読者も落ち込んでしまうし、展開にうんざりしてしまう。

少年漫画の王道ではこれは鉄則であると文中で断言しており、荒木先生の強いこだわりを感じました。
そのうえでどうして第一部の主人公ジョナサン・ジョースターを死なせたのか…、これについても荒木先生の意図が述べられています。


ところで荒木先生はキャラクターを「絵」にする前に「身上調査書」を作るとのことで、実際の身上調査書(項目のみ)が掲載されていたの で す が !

姓名、生年月日、性格、人間関係、トラブル関係、手術経験、ペット、植物ゥ……?!
他にも色々およそ六十項目、こまっかぁ〜い。

女子中学生のプロフィール帳(今もあるのかな…?)よりも細かいですよ!驚愕!
本編での描写の有無に関係なく、1人1人事細やかに設定が作られていると耳にはしていましたが予想以上!
ぜひともキャラクター1人1人の身上調査書を見てみたいものです。


なによりも荒木先生の漫画への愛情と、真摯な姿勢が伝わってきます。
こうやって漫画家 荒木飛呂彦が生まれたんだな、と思わず胸が熱くなりました。
漫画家を目指している人は必見、そうでない人にも一度は目を通してほしい一冊です。

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