【舞台】新しい一面を切り開いた「攻殻機動隊 ARISE:GHOST is ALIVE」

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大好きな攻殻機動隊が舞台化? しかも日本初の3D映像使用だと!?
というわけで「攻殻機動隊 ARISE:GHOST is ALIVE」を公演3日目となる11月7日(土)18時30分の回に観に行ってきました!
池袋にあるつけ麺屋さんですこし早めの晩ご飯を済ませ、いざ劇場へ!
伝えたいことがたくさんあるのですが興奮を抑えつつ、舞台レポをしたいと思います。

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全体の感想


面白かった。それはもう予想以上、そして期待以上!
公演会場は東京芸術劇場プレイハウス。
規模は客席数834席の中ホールなのでほどよく空間がありつつも、ステージと観客席が近い!
最後尾列や2階席からでも満足のいく観覧が可能な会場だと感じました。
構成は途中休憩有りの二幕構成で、約2時間ほど。
鑑賞後特有の疲労感はまったくなく、世界観にのめり込んでしまいました。
あと椅子がふかふかで腰が疲れにくいのもかなり高ポイントです。

3日目は終演後にキャスト陣とのハイタッチ会があったので、ちゃっかり参加してきました。
ハイタッチする瞬間は観劇後の興奮と、以前から応援している俳優さん達が目の前に居る非現実感とでかなり高揚してしまい「わーーー!」という感じでした。
もう素晴らしい思い出です。皆さん笑顔が素敵でした!

内容についての感想


荒巻さんによる3D眼鏡の使用説明と、公演中の諸注意によるアナウンスで舞台はスタート。
ステージ中央に映し出されていたタイトルロゴが浮かび出てきた時は、観客席で歓声と拍手が挙がりました。
もうこの時点でワクワクが止まりません! 私も3D作戦での鑑賞で素子達と世界を共有するぞー!

ストーリー内容はARISEの4部作を集合させた、ダイジェストとはまた異なる新しいARISEでした。
またコミカライズ版「攻殻機動隊ARISE 眠らない眼の男 Sleepless Eye」で描かれているバトーの視点を加えることで、クザン共和国で起きたことを具体的に描いたということもあり、バトーの葛藤が印象深いです。

設定や時系列が複雑かつ、銃声や爆撃のある戦闘シーンが多いため台詞が聴き取りにくい場面があるので、これから観に行くという方には是非予習をオススメいたします。
余裕があれば「攻殻機動隊ARISE」を観直すか、パンフレットにストーリーのあらすじとキャラクター相関図が記載されているのでそちらをチェックすると、より舞台を楽しめるはずです。

そして観劇前から感じていたことなんですが、キャラクターの再現度が高い!
演技の最中も「あ、今ここに存在してる」と感じるほどキャストさんとキャラクターのシンクロ率が高かったです。
攻殻キャラは少し近未来的なファッションですが変なコスプレ感がなく、とても好印象を受けました。



演出・舞台の見所は3D映像だけじゃない!


3D映像


生身の人間と3D映像って一体どうなるんだろう……とちょっとした不安さえありました、が! これは一見の価値あり!
新しい舞台表現を確立したと言っても良いくらいの素晴らしい演出でした。

すべてに3D技術を駆使した映画とは違い、演出の一部として使われているので疲労感はあまりありませんでした。
光学迷彩や電脳空間の表現に3D映像は相性抜群ですね。
ダイブルームでの作戦会議や、イシカワの解析映像が目の前に飛び出して展開される様はまさに夢のよう。

ラストでは素子の視点の移動に合わせるようにして背景も動き、そのままビルからガラス窓を突き破って飛び降りるシーンは臨場感満載。
攻殻のお約束シーンを3D映像で体感できて興奮でした!

アクション


攻殻機動隊の見所でもある人間同士のアクションも見事に再現されていました。
殴る、掴む、投げ飛ばす、蹴る、蹴り上げる……次々と展開されるアクションは見応え抜群です。
空手経験者というだけあって素子役の青野さんの脚がえげつないほど高く上がる上がる。

個人的にお気に入りなシーンは、ウイルス感染したイシカワと素子の戦闘
頭脳派なイシカワの意外な一面が露わになるシーンはやはり盛り上がりますね。
メスゴリラ発言もあって嬉しかったり(笑) 少佐と言えばメスゴリラですからね!

そしてもうひとつのお気に入りが終盤にある、クルツとサイード博士の戦闘
お二人ともスリットが入っているとは言え、ロングスカートでよく動く動く動く!
なによりスリットから覗く太腿最高です! ごめんなさい、途中からお二人のおみ足に釘付けでした。

スクリーンを駆使した場面転換


攻殻ARISE舞台レポb

回想シーンや電脳空間での会話など、場面転換の多さを逆手に取って効果的に使っていました。
今どこにいるのかが背景で分かるので状況整理も混乱せずに済み、ストーリーに集中できます。
またスクリーンも複数に分割が可能な仕様で、場面毎に合わせて形を変えていました。

印象的だったのが、バトーと素子のカーチェイス戦
ヘリに乗るサイトーやロジコマに乗って滑走する素子の演出が雰囲気や臨場感を壊すことなく、見事に表現されていました。

攻殻ARISE舞台レポa

空間演出と臨場感を作り出すセット


ステージ上へ勢いよく飛び出すギミックや階段付きの高さのある足場、そして斜めに迫り出した足場が場面にメリハリを作っていました。
空爆によって素子の身体がバラバラになってしまったシーンは、仕掛けが分かっていても「ドキッ」とせずにはいられません。

舞台を飛び出した演技


501機関への潜入捜査へ向かうパズとサイトーや現場検証へ向かうトグサが、時には舞台を降りて、観客席通路に突然現れるという場面もありました。

サイトーが狙撃するシーンでは下手側観客席のすぐ真横上方から、舞台に向かって銃を向けていました。
ギャンブル狂いだけどすごくかっこいいですサイトー、見直しました。

リアルタイムで演じるからこその楽しみ? 小ネタやアドリブ


今回アドリブかな? と見受けられるところが何度かありました。
他にも攻殻ならではの小ネタが挟まれていたりとコミカルな演出も含まれ、思わず笑い声がもれてしまうシーンも何度か。
ん〜ちょっとやりすぎ?(笑)とは感じつつも、シリアスな題材なだけにこういったリラックスできるシーンが入ることで雰囲気にメリハリが与えられ、とても良い演出だったと思います。

以下小ネタやアドリブと思われる演出を書き出します。
記憶が朧げなので全体的に雰囲気なのはご容赦ください!

休暇中の素子を一体誰が呼び出す?


荒巻さんに休暇中の素子を至急呼び出すように言われたバトー。
渋るバトーを見たイシカワ、パズ、ボーマ、サイトーの4人が「なら俺が行こうか」「いや俺が」と手を挙げながら名乗りでる。
そこへ最後にバトーが「俺が行く」と手を挙げると4人「どうぞどうぞ」

バトー「お前ら古いんだよ!」

休暇中の素子に呼びかけるバトー。しかし……


カーテンが閉められたベッドに映る男女のシルエット。
素子とその恋人ホセが睦言を交わし合っている最中だった。
バトーも「一体何をしてんだ?」と行こうか行くまいか戸惑ってしまうほど、良い雰囲気。

そしてだんだんと白熱するホセの愛の言葉、もとい土踏まずトーク。

ホセ「誰か! 僕を止めてくれー!!!」
バトー「これは止めるしかねえ!」(カーテンを開ける)
ホセ「……はぁ、はぁっ……ありがとう、止めてくれて……。」


その後もホセの暴走は止まらず、素子役の青野さんも笑いを堪えているようでした(笑)

パズのモットー


短い期間で恋人が変わっていく素子の恋愛事情に呆れるバトー、イシカワ、パズ、ボーマ、サイトー。
そして「調査協力だ」とバトーに着いてきたトグサの6人が繰り広げる会話。
いつ死んでもおかしくない仕事柄、家族や恋人は作らないほうが楽だとサイトー。
そこで発言されるパズのモットー。

パズ「本能さ。俺も同じ女は二度抱かない」
5人「え?」
パズ「同じ女は二度抱かない」
5人「え?」
パズ「……同じ女は、二度、抱かない」


バトー、無言で立ち上がって言えと指示。

パズ「(立ち上がり)……同じ女は! 二度、抱かない」

バトー、もう一回と指示。

パズ「(舞台の前のほうへ進み出て)……同じ女は! 二度、抱かないっ!」

イシカワ「しっかし、少佐も……」


5回ほど決め台詞を言ったのにスルーされてしまう哀れなパズ。
渋くて良い台詞なのにね! どんまいパズ!

潜入捜査に恋人のフリ作戦は基本。例え男同士でも……?


501機関に潜入捜査することになったパズとサイトー。
なにかを言いた気なサイトーにパズは「その髪型についてか?」と髪をいじる。
ついに公式がサイトーの髪型をネタに(笑)

「見つかりそうになったら恋人のフリをしてその場を凌ぐ。潜入捜査の基本だろ」と主張するパズに、なんだか納得がいかない様子のサイトー。

サイトー「おかしいだろ。そもそも俺達男同士だし」
パズ「なに言ってんだ。近未来だぞ? 恋愛の形だって近未来だ」
サイトー「そうなのか!?」


そこへイバチが現れ、パズとサイトーは慌ててハグをしてその場を凌ごうとする。
二人に近づいたイバチはハグを解き、二人の肩に手を回しながら囁いた。

へイバチ「俺も混ぜてくれよ」

驚愕のあまり逃げるパズとサイトー。

へイバチ「俺が真の男にしてやるよ!」
不敵な笑みを浮かべながら二人を追いかけるイバチ。
違う意味で怖かったです。

素子を待つホセ


素子とのデートの待ち合わせ場所に一足先に到着したホセは、なにかの気配を察知し語りかける。
そこにいるのは光学迷彩で姿を隠したロジコマ。
はじめは素子が隠れているのかと思っていたホセだが、彼女ではないと気がつくと「誰でもいいから、僕の話を聞いてくれないか」と素子への愛を語り始める。

ホセ「彼女の脚を愛して、そして彼女自身を愛してしまった」
ホセ「やがては彼女を壊してしまいたくなるほどに!」
ホセ「そして本当に壊してしまった!」
ホセ「でも壊れたなら直せばいい。なぜなら僕は義体技師なのだから!」
ホセ「壊しては直し、壊しては直し、壊しては直し!」
ホセ「ああ、彼女の土踏まずに踏まれたい!」

ロジコマ「おじさん、変な人だね」


その後赤いタイトドレスに身を包んだ素子が登場。う、美しい!
休暇を邪魔するロジコマに気がついた素子は華麗なキックをお見舞い。
蹴飛ばされたロジコマは爆発とともに観客席のほうへと飛んできました(笑)

音楽は原作と同じくコーネリアス


「劇場版攻殻機動隊 ARISE」のオリジナルサウンドトラックが劇中で用いられており、より攻殻の世界観が増していました。
流石演劇向けのホールなだけあって音響に迫力があります

待ち時間「GHOST IN THE SHELL ARISE」


公演開始までの待ち時間は舞台上のスクリーンにタイトルロゴが映し出されており、劇場内には「GHOST IN THE SHELL ARISE」が流れていました。
この囁くような音楽が静かながらも雰囲気を盛り上げていて、席に着いた瞬間から興奮しました。

オープニング「Action Woman」


すみません、ちょっと記憶に自信がないのですがたしかこの曲だったはず……!
プロローグシーンのあとは曲が流れ出し、キャラクター紹介を兼ねたオープニング
まるでアニメOPのような演出が素敵でした。
スクリーンに表示されるキャラクター名に合わせるように次々と登場し、ポーズを決めていくキャスト。
3D演出と合わさってすごくかっこいい!

エンディング「じぶんがいない」


公安9課のオフィス内と思われる背景のままスタッフロールが流れます。
映画のように下から上へと流れるスタッフロールが静かに物語の終わりを演出していました。
最後にタイトルロゴが表示され「うんうん、良い舞台だったなぁ〜」としみじみ思っていた、ら!

「Highway Friendly」


暗転した劇場内に響く音楽に合わせて手拍子をしていると、劇中の赤いタイトドレスを着た素子が登場!
背景の3Dスクリーン映像とリンクしたキャストの動きがエンディングでも披露されます。
キャラクターの名前とキャストの決めポーズはOP同様、アニメのED映像のようでした。

と、ここでまさかのダンス!

スタッフに振付師の方のお名前があったので、「まさか……」と思っていたらそのまさかでした。
キャラの性格を表したようなステップダンスは新しい攻殻機動隊の一面を切り開いたなと思いました。
ダンスと言っても終始躍っているわけではなく、ふとした瞬間に「流れる音楽につい身体が動いてしまった」というような自然な動きなんです!
上手に表現できなくてもどかしい……!

最初は驚きましたが、私はあのダンスシーン好きです。もう一度観たい。
全員が舞台上に揃った状態でのダンスは迫力がありました。

とくに印象的だったのは3D映像で表現されたバトーと素子の空中での武器交換
アニメでも大好きなシーンなので、EDでこの演出があって感激しました。
やはり二人の共闘シーンには胸が熱くなります。



プレミアムシートで観劇


今回ちょっと奮発してプレミアムシート(特典付・税込みで9,900円)を購入。
一般席は6,900円(税込み)です。

劇場内に入ってみたらびっくりまさかの1階席超どセンター!
ステージが真っ正面でとても観やすいアタリ席でした。
劇中何度バトーに正面から撃たれたことか……きっと私はバトーの銃弾で5回は死んでいます(笑)

入場前に受け取ったプレミアムシート特典はトートバッグ

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そしてブロマイドフォルダー(どちらも非売品)

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シックでかっこいい〜! トートバッグは普段使いができそうなデザインでとても嬉しい!
ブロマイドフォルダーも9課メンバーのシルエットとARISEのロゴがシンプルで素敵です。
ポケットが40個もあるので、物販のブロマイドを購入して収納してみるのも良いですね。

公演回によってデザインが異なるA・Bの2種類が用意されているようです。
私が行った回の特典はAのデザインでした。

グッズ


物販はパンフレット(税込み2,000円)を購入。

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キャストの写真と「Q.あなたのゴーストが日ごろ囁いていることは?」などのQ&Aが載っているほか、キャスト陣の対談やスタッフのメッセージもあり読み応えがあります。

まとめ


最新技術と役者さんの素晴らしい演技、なによりも攻殻機動隊の愛がたっくさんつめこまれた素敵な舞台でした。
これを機に舞台の魅力にハマってしまいそうです。

さらに進化した新しい攻殻機動隊の一面を切り開いたのではないでしょうか?
この舞台は是非、劇場で! 生で体感してほしいです!

公演に関するキャスト陣のツイート










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