【まとめ】中村明日実子が描く、爽やかで妖しい「同級生」シリーズ4作品

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

私にはどうしても手放せない、BLというジャンルに沈めたくない作品があります。
儚くて切なくて愛おしい、そんな耽美な高校生男子の恋。

中村明日実子さんが描く「同級生」シリーズ
アニメ化、ついには映画化されました。
そんな同級生シリーズをまとめてみました~

同級生

同級生


高校生2人のゆるっとした空気を持ちながらもどこか炭酸水のシュワッとした切なさでできているお話。
主人公は草壁光と左条利人。
バンドマンで頭ゆるゆる音楽しかできない草壁と、それとは対照的にまじめで秀才、こんな高校になってしまったのは人生最大の不運ともいえる左条。二人は同じクラスにいましたが、接点はありません。

合唱コンの練習で一人教室で歌っているところに草壁がふらり、と現れ歌を教えてもらうことに。
徐々に近づいたり離れたりしながら付き合うことになります。







可南子



大きな事件もなにもないのですが、それぞれの心理描写がリアリティを持って描かれていて帯のコピーの通り「まじめに、ゆっくり、恋をしよう」とはこういう事かと気づかされます。







卒業生(冬・春)


誰もが迎える受験期。カップルが最も不安定になる時期でもあります。
さて、草壁・左条の二人はどうかというと・・・

もともと京大志望の左条やっと自分の進路を打ち明けた草壁にほっとします。
安定した二人でしたが左条の母が倒れて入院することになり、左条の負担は倍増。
そんな左条を支えようとお弁当を作ってしまう男・草壁。
たった一人でがんばる左条に寄り添い支え、無事に左条母の手術は終え平穏な日常に戻るかと思いきや。

左条の受験まであと数日という学校の帰り道、将来について草壁は「いずれは養子縁組とかすんでしょ?」と浮かれて話すが、「世間はそんなに甘くない」と左条が猛反発。
喧嘩別れしたまま左条が京都へ向かうと、そこには先回りしていた草壁の姿が。
受験前日、初めて二人っきりの夜を過ごすことになり・・・
そして、卒業式を迎えます。







可南子



同級生シリーズは1度ここで完結です。二人の出会いから同級生でなくなるまで。










可南子



とくにこの卒業生(冬・春)はお互いに上手く自分の想いが伝えられなくて、ぶつかり合いながらも向き合うことを止めない二人がだんだんお互いを理解していく姿がより鮮明に映し出されています。








O.B.(1・2)


こちらは同級生・卒業生に出てきた草壁・左条はもちろん、ハラセンの恋(空と原)その後がオムニバス作品集となったものです。
京都暮らしの左条に会いに行く草壁。そんな二人の京都での過ごし方が朝・昼・夜いろいろなシーンで切り取られていて、特に可愛い左条の姿が垣間見えます。

また、かつては左条が好きだったハラセンの新しい恋人との攻防もあり、少しイメージが崩れるかもしれません・・・
え、まさかのハラセンそっち側ーーー!?と言った感じ)







可南子



もっとカップルっぽい草壁・左条が見たいよう!という人は必ず読むべし!








卒業アルバム 増補版


そしてそして!
2月13日に発売されたばかりの「卒業アルバム 増補版」
これぞ中村明日実子!これぞ同級生!と思うような淡く優しいタッチで描かれた草壁・左条の二人が表紙の分厚いもはや単行本。
価格も1,800円とちょいとお高め。
ですが、既刊の卒業アルバム・卒業証書・卒業生限定小冊子に単行本未収録のイラスト・漫画を加えたファン垂涎物の一冊です。

中はいきなりカラーが95ページでこれまでの表紙やドラマCDのジャケット、雑誌に掲載されたものなどなど。
草壁・左条の年表、カラーイラストのメイキングや「初恋」「同窓会」などなど、まだまだそれぞれのその後を知ることができます。







可南子



まあ、なんといっても素晴らしいのは100ページほどもあるカラーイラストでしょう!










可南子



移りゆく季節の節々で描かれた二人が、季節によって距離感が異なっていたり歩き方にも性格が出ていたりするとこらがたまらなく愛おしいと思わずにはいられません







ゆるいまとめ


いかがでしたか?
拙い文章で作品の魅力の1割も伝わっていないのだろうと思いますが、表紙を見て「好きそう」と思ったら手に取ってみてください。
「表紙に騙される」という事はないと思いますので。
表紙の空気感そのまんま物語が始まります。

あんまり商業的BLという感じがしないのも手に取りやすいので「腐りかけかも・・・」というレディにもお勧めです。
同級生の帯のコピーが「まじめに、ゆっくり、恋をしよう」だったのが卒業アルバムの帯のコピーが「まじめに、ゆっくり、恋をした」に代わっているところがもう感無量です。もうこの二人は恋ではないんだな、と。

そんなひとつの恋のお話でした。

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