【レビュー】This is the Custom IEM!! 「FitEar MH335DW」

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

今年も多くのガジェットを購入したり、使用したり、そして手放したりしましたが、ベストなモノはなんだったかといえばカスタムIEMの「FitEar MH335DW」だったと思います。
これまでにも数種類のカスタムIEMをレビューしていますが、やはりキング・オブ・カスタムIEMといえばこの機種だと僕は思っています(もちろん、ほかにもたくさんいい機種はあります!)。

DSC08113

実は年明けにレビューをしたAYAよりちょっと先に購入しながらレビューをしてこなかったのはやっぱりオーディオのレビューが難しいからというのもありますが、MH335DWをレビューするというプレッシャーもあって先延ばし先延ばしにしてしまって年末になってしまいました。
来年に向けてなるべくしこりを残さないためにも満を持してレビューをしていきたいと思います。

カスタムIEMの魅力


今回は「今年のベストバイガジェット Advent Calendar 2015」というアドベントカレンダーに参加しました。
検索から来る以外の人もいると思いますのでMH335DWのレビューに入る前にカスタムIEMの魅力を語りたいと思います。

自分の耳専用のイヤホン!!


なんといっても一番の魅力はこれでしょう。
なかなか市販のイヤホンは耳に合わないですよね?
下手をすると歩いているだけで振動で外れたりしてしまうことや、耳に合わないので音量を確保し辛く結果的に大音量で音漏れ、耳への負担がかかったりします。

カスタムIEMは耳に印象材を使って型をとり、それからイヤホンを製作しますので、自分の耳にピッタリのイヤホンなのです。
もともとステージ上でアーティストが使うことを前提に作られたので、ちょっとやそっとじゃ抜けません。

遮音性も抜群です!
少しの音量でも密閉性があるので快適に音楽を楽しめます。

そしてなんといっても、やっぱり自分の耳にピッタリはまるイヤホンはなんともいえないプレミア感があります。

様々なドライバー構成から好きな音質をチョイス!!


カスタムIEMは耳に合うだけじゃなくて、自分の好みの音質をチョイスできます。
今回レビューするMH335DWはMH334にウーハーが追加されたタイプです。FitEarだけでなくたくさんのカスタムIEMメーカーがありますので、好きな構成や音の鳴らし方をとことん追求できるのもカスタムIEMの魅力ですね。

僕はモニターライクな音が好きでMH334を購入しようと思っていましたが、MH335DWはそれに加えてドライブ感もあったのでチョイスしました。
こんな風に自分の好きな音を追求できるのです。

さて、本題の「FitEar MH335DW」のレビューに入っていきましょう。

FitEar MH335DW


FitEar MH335DWは、FitEar MH334をベースに、低域の質感を高めるためにダブルウーハー化したモデルです。
新たなドライバー構成とネットワーク設定により、MH334が持つ優れたバランスを活かしつつ、ローエンドの拡張と低域の更なる高解像度化を実現。
これまで以上に存在感のある、質の高い豊かなサウンドをお楽しみ頂けます。


いわずと知れた日本においてのカスタムIEM界のパイオニアでもある「須山補聴器」さんが製作しています。
補聴器のノウハウをいかしプロに対してカスタムIEMをリリースし、そして一般ユーザーにも提供するようになったわけですね。

今ではAYAやAirなどリスニングイヤホンに力を入れている感じがしまして、音楽を分析して聴くというところに注力していた円熟期の最後の機種だと個人的には思っています。

スペック


ここをタップして表示Close
FitEar MH335DW
スピーカー構成バランスド アマチュアドライバー
3Way / 3Unit / 5Driver
Low-2 / Low・Mid-2 / High-1
入力コネクター3.5mmステレオミニプラグ

はじめて手にしたカスタムIEMはUE 18Proで、それも大変気に入っていたのですが、MH335DWのファーストインプレッションでカスタムIEMはドライバー数じゃないと感じましたね。詳しく音質については後ほど書いていきますが、非常に理にかなった音を奏でてくれます。
334じゃなくて335にしたのは迷ったのですが、分析的な質感も残しつつ楽しく聴けるのは335だと感じたからです。

値段は言わずもがな高いですが、品質に見合った価格だと思います。
国産ということもあってコンタクトがとりやすいのも安心ですね。

PELICAN製ハードケース、ソフトケース、クリーニングブラシも付属します。

デザイン


DSC08088

それではデザインをみていきましょう。
クリアシェルを選択したのでシェルは透明です。所狭しとドライバーがつまっていますね。
重さはけっこう思ったよりありまして、まるで宝石のような感覚です。
ひんやりと冷たいので、冬は耳にいれるときはびっくりしますね。
ちなみにAYAは3Dプリンターでシェルを精製しているので、材質が違うのでひんやりしません。そして軽いです。

ちなみにカラーはクリア、ブルー、レッド、ブラックから選択できます。
海外メーカーさんなどはかなり色の選択ができますが、FitEarさんは安定した精製をするために色の選択は限られています。

DSC08095

それだけあってシェルがとても美しいです。
まただいたいのメーカーさんがシェル内部に材質を充填しないのに対してFitEarさんはしっかり内部も充填しています。
これは基盤の断線などを防ぐという意味でも安心です。

DSC08093

こちらはフェイスプレート側です。コネクタでケーブルがつながっています。
このフェイスプレートとコネクタも他のメーカーさんとは一味違いまして、断線しにくいようにつくられています。
またコネクタ部が内部から飛び出ているので万が一破損した場合も修理しやすい構造となっています。

まさにプロ仕様という感じですね。

DSC08100

かなりコネクタはがっちり接続して外すのは大変です。
安心感がありますね。

DSC08105

ストレートタイプです。
ケーブル自体は少し固く取り回しはいいとは言えませんね。
しかしクリップがついているのでタッチノイズはしっかり対策できます。

音質


それでは肝心の音質のレビューに入っていきましょう。
今回はAYAと比べてみたいと思います。

構成はSONY NW-ZX2に直接接続です。

使用した音源はMr.Childrenの「fantasy」The Beatlesの「A Hard Day's Night」です。
どちらもハイレゾ音源ですが、前者は2015年リリースの24bit/96kHzと後者は1964年リリースの24bit/41.1kHzです(ハイレゾ化はもちろん最近です)。
古い音源と新しい音源で比べるのもおもしろいと思って今回使ってみました。

Mr.Childrenの「fantasy」




まず全体の音の解像度としてやはり音源を分析的に聴けるのは335ですね。
AYAはとにかく音のまとまりがあって楽しく聴けますが、詳しい楽器の鳴りやハーモニーの構成などは335のほうがわかりやすいです。
また空間の広さも335の強みですね。イヤホンですが、ヘッドフォン並みの空間を感じることができます。

fantasyはバンドサウンドが強い曲ですので、AYAですとイントロの複雑な楽器の絡み合いがぼやけてしまうのですが、335ですと、楽器の位置がわかる感覚があります。しっかり演奏者の演奏している様子が思い浮かぶと言ったらいいでしょうか。
とくにギターサウンドがわかりやすいですね。エレキギターとアコースティックギターの進行が手に取るようにわかります。

こういう聴き方は楽しいのかと言われると万人にオススメできるわけではないのですが、僕は楽しいと思います。
何も考えず音楽の世界に没頭するのでしたらAYAがいいですね。
リリースされた直後はAYAで聴いて、曲自体をとことん楽しんだら335で聴くのが好きです。

また335は334に比べてダブルウーハー化をしているので、ローエンドの拡張と低音の解像度の向上がされています。
リズム隊の音がずっしりと音楽を支えてくれるので音源の深みが増しますね。低音とボーカルがとっても艶やかです。
低音の支えがあると高音が映えるのは、生演奏でも同じですしね。
AYAは女性ボーカルをとっても美しく表現してくれますが、男性ボーカルの場合は335のほうが楽しく聴くという面でも優れていると思います。

The Beatlesの「A Hard Day's Night」




今度はA Hard Day's Nightを聴いてみます。この音源はニセレゾなんて言われていますが、気にしないです。

この音源はとくに335で聴くと楽しいと思います。
さすがに昔の音源なだけあって、録音技術のせいもあって音に厚みがない点もあるのですが、335で聴きますと、ダブルウーハーのおかげで艶やかなサウンドに進化します。しかし、元の音源とかけ離れるということはなく、聴き疲れしないように補助してくれるという感じです。Beatlesの演奏の意図の方向は変えることはありません。

AYAで聴くと薄く感じてしまって上ずっているように聴こえてしまうんですよね。
演奏者との間にあった一枚のヴェールが拭われたように感じるのが335のいいところですね。

最初の和音が本当に目の前で弾いてくれているような錯覚をするほどの臨場感があります。

グラウンド分離出力も試してみました。



まとめ


音質レビューというよりかは感覚的な感想を書いてしまいましたが、FirEar MH335DWの魅力は伝わりましたでしょうか?
非常に安定感のある低音があるからこその、中高音が生きているサウンドを奏でてくれるイヤホンです。

圧倒的な解像度ながらもモニターライク特有の聴き疲れが起きにくく、楽しく音楽を聴けるちょうどいい音が本当に魅力的です。
またイヤホンのほとんどが耳の中に収まるのでつけていることを忘れる装着感が音楽を聴くことだけに集中させてくれます。

こん仰々しいイヤホンはプレイヤーも高いものじゃないといけないんじゃない?と思われた方は安心してください。
非常に能率がいいイヤホンですので、iPhoneでも十分実力を発揮してくれますよ(もちろんいいプレイヤーを使った方が十二分に魅力を引き出せます)!

興味がわきましたら、MH335DWを購入する前にMH334と比べてみるのをオススメします。試聴機ですと低音が薄まってしまいますので、頭の中で2割増してください。
他にもAYAやAirなど魅力的な機種がたくさんありますので、カスタムIEMに興味のある方はぜひFitEarシリーズを試聴して、この世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?







マサキ



一度試聴してみてください!






この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で

You Might Also Like

*