【映画】少女たちの危うい関係にハラハラした「思い出のマーニー」【ネタバレ注意】

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今夜の金曜ロードショーは地上波初の「思い出のマーニー」でしたね!
予告映像やCMから得られる情報だけの知識だったので、なにがどうなるのか最後まで目が離せませんでした。
ではではネタバレ込みでの感想をかいていきたいとおもいます〜!

思い出のマーニー



あらすじ


海辺の村の誰も住んでいない湿っ地屋敷。
心を閉ざした少女・杏奈の前に現れたのは、青い窓に閉じ込められた金髪の少女・マーニーだった。

「わたしたちのことは秘密よ、永久に。」

杏奈の身に次々と起こる不思議な出来事。
時を超えた舞踏会。告白の森。崖の上のサイロの夜。
ふたりの少女のひと夏の思い出が結ばれるとき、杏奈は思いがけない“まるごとの愛”に包まれていく。(公式サイトより)


感想


なんとなあ〜くオチは想像ついていましたが、まさかマーニーが主人公杏奈ちゃんの実のおばあちゃんだったとは!
杏奈ちゃんの瞳が青色だったので外国人の血が流れているんだな、とは思っていたけども!

ジブリではあまりみない複雑な家庭環境にある主人公でしたね。
天涯孤独だとしても、周りには愛情を与えてくれる大人や友人がいることが多いジブリですが、杏奈ちゃんに心を許した友達はいないし義理の両親ともどこか壁があってぎこちない。
かなり強いコンプレックスを抱いた主人公だったせいか、マーニーと出会うまでは重たい雰囲気が続きましたね。
今回のお話はなかなかシリアスでしたし、話のオチ的にもサスペンスストーリーに似た雰囲気を感じました。

一緒にボートを漕いだり、森を散歩していたマーニーは空想のお友達ということでいいんでしょうか?
マーニーと別れたあとの杏奈ちゃんはいつも道端で倒れるようにして眠っているので、一種の夢遊病のようなもの?
マーニーは実在する人間だけど、杏奈ちゃんが遊んでいた少女マーニーは空想の存在だった、という点が複雑!

とはいえおばあちゃん(マーニー)の思い出話を、杏奈ちゃんが追体験するという展開はなかなか面白かったです。
マーニーが杏奈ちゃんに突然「和彦!来てくれたのね!」と言い出したときは流石に「えっ!?」となりましたが(笑)
和彦って誰なのよ〜〜〜!とずっとツッコんでました。
マーニーの幼馴染みで旦那さん、つまり杏奈ちゃんのおじいちゃんが和彦さんなんですね。

それにしても「秘密」だとか「永久」だとか、「あなただけ」とか思春期の女の子が好きそうな言葉です…。
相手を束縛する言葉がよくもポンポン出てくるもんだ…最早約束じゃなくて一種の呪いだよ〜。
杏奈ちゃんかマーニーどちらかがいつ「大嫌い!」と言い出すのか…とヒヤヒヤしましたが、終始「大好き!」でとても安心しました。
なかよきことはうつくしきことかな。

劇中で印象的だったのが、杏奈ちゃんの大人への強い拒絶と、不信感
公園で写生をしているシーンでも、杏奈ちゃんの視点では教師の表情がほとんど見えないことから、教師に対して心を閉ざしていることが分かります。
そして、マーニーに誘われてホームパーティーに参加したシーン。
花売り娘に扮した杏奈ちゃんに紙幣片手に寄って集る大人達の描写からは恐怖を感じました。
すっごい怖い!なにあれ!
困っている杏奈ちゃんを無視して突き出されるお金お金、お金。怖すぎる。

劇中で杏奈ちゃんは「(育ての)両親は自分を育てるお金をもらっている。」と話しているので、「お金」とそれを扱う「大人」へ嫌悪感がよく表現されているシーンだと思いました。
こういった描写があるからこそ、ラストの杏奈ちゃんと義理の母・頼子さんとの和解シーンは杏奈ちゃんの成長がみられます。
そして湿っ地の屋敷の絵を描く久子さんに、頼子さんのことを「私のお母さん」と紹介するあの流れ!
とても良いです…!最初はあんなに無表情だった杏奈ちゃんの笑顔も素敵。

東京からお屋敷に引っ越してきた彩香ちゃんとの関係も良いですね。
杏奈ちゃんは彩香ちゃんとも「2人だけの秘密」を交わしますが、マーニーと交わした「秘密」よりも健全で明るい秘密だったように感じました。
なにはともあれ、お友達がちゃんとできて安心。
素敵な思い出をつくってほしいですね。


まとめ


今作はWヒロインということで、今までとは違う作風で新鮮でした。
水と波の表現がとても綺麗でしたね〜!
夏の北海道に漂う、ちょっとひんやりとした雰囲気が伝わってきました。
澄み切った空気を感じさせる夜の描写は、マーニーのミステリアスさをさらに演出していてみどころです!


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