【映画】光と暗闇での熱い攻防戦!シンプルだからこそ恐怖が引き立つ『ライト/オフ』

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

夏の終わりにホラー映画を観てきました。
映画館でホラー作品を観るのは『残穢』以来だったので、かなりビビリながらの鑑賞。
序盤の導入部分で、興味本位でチケット購入をした己の浅はかさを呪うのも恒例となっています。

light-off

実際に動画サイトに投稿された恐怖動画をもとに『死霊館』、『ソウ』シリーズを手掛けたジェイムズ・ワンの製作により映画化。
上映時間が81分と「短めだなぁ」と鑑賞前は思ったのですが、いやいやこんくらいで丁度良いわマジデ!

あらすじ


ひとり暮らしのレベッカは、幼い弟から、「電気を消すと、何かが来る」と打ち明けられる。
実はレベッカが数年前に家を出たのも、"それ"が原因のひとつだった。
レベッカは脅える弟のために、今度は逃げずに"それ"の正体を突き止めようと決意する。

沢山の電気を用意して実家に乗り込む彼女だったが、母が隠していたあまりにも残酷な秘密が明らかになった時、ひとつ、またひとつ、電気が消えていく──。
"それ"はいったい何なのか?なぜ襲いかかって来るのか?

81分間、ノンストップで泣き叫ぶか、凍り付くか、いずれにしても
あなたは二度と電気を消せない──。
公式サイトより)


ライト/オフ(2016年 アメリカ)


監督デヴィット・F・サンドバーグ
出演者テリーサ・パーマー(レベッカ)
ガブリエル・ベイトマン(マーティン)
ビリー・バーク(ポール)
アレクサンダー・ディベルシア(ブレット)
ロッタ・ロステン(エスター)
ジャンルホラー / スリラー







シカコ



以下ネタバレを含む感想です。





光と暗闇でのたくみな攻防が熱い!


照明を点けたり消したりするのは日常生活において欠かせない動作のひとつなだけに、後頭部にゾワッと悪寒が走る内容でした。
序盤からポールの死を以て『暗闇になると現れる』と理解させられますが、シンプルな仕掛けゆえに瞬時に危険を察知できるので緊張感もすごかったです。夜とか無理ゲーじゃん!
心理的に訴えかけてくる恐怖要素が強いのかと思っていたんですが、ダイアナがレベッカとマーティンに容赦なくなってきた頃から、ちょっとしたアクションバトルみたいな展開になってきて、暗闇よりも物理攻撃がとにかく怖いって感じでした。

ただ灯りだったらなんでもいいわけでもなく、ブラックライトはダイアナの姿を認知できるけど、攻撃力はないっていう仕様も面白かったです。
照明が煌煌と照らす空間にダイアナは出現できないので安全ですが、姿を視認できない分、いつ襲われるかという未知の恐怖があって落ち着かない。
そこで姿を視ることができるブラックライトを利用して、ダイアナへダメージを与えようと戦略をたてる流れは純粋に「おお〜!」と感動しました。
キャンドルやスマホの明かり、車のヘッドライトなど咄嗟の行動で手にした明かりで抗うギリギリ具合が、切羽詰まった息苦しさを的確に表現していてどんどん引き込まれます。
マーティンは素手でキャンドルを握っていたけれど熱くはないのかなぁ・・・なんて考えるのは愚問でしょうか。

拳銃でダイアナを撃とうとしても、マズルフラッシュの影響でダイアナに弾丸が当たらないっていう演出も面白い!
じゃあどうすればいいの!? となったところで、ソフィーが「あなたは私の幻」と呟いて自らの頭を撃つ流れはかなり熱い。熱いけれどかなり切ない。

直接表現でなくともしっかりと伝わる絆


登場人物達の仕草や、些細なコミュニケーションのなかに相手への感情が表現されていて素晴らしいです◎
家を出たレベッカを「自分を捨てた」と詰ったソフィーが、自分の身を呈してレベッカを守ったというのがまた母親としての強さを感じられて泣けます。
レベッカのこともしっかりと愛していたという事実を感じられてグッときます。
身の危険を感じながらも心が弱った母親を1人にはできないと言うマーティンとソフィーの間にも、しっかりと親子愛や絆があることが分かってさらに胸がグッ。

レベッカから「一番下の段の引き出しを空けておく」と言われた後のブレットには微笑まずにはいられない。
というか正直ブレットは裏切るか、レベッカから離れていくんじゃあって睨んでいたんですが、まさかの普通に良い彼氏で土下座したくなった。
レベッカとマーティンが地下部屋に閉じ込められ、ブレットがダイアナと攻防した末に車に乗って走り去った時は「こいつーっ逃げやがって〜〜〜っっ!!!!!」と内心腸煮え切りましたが、後々で警察を連れてきた男前振りに涙で画面が見えなかった。意気地なしとか思ってごめん。

「ダイアナは幽霊じゃない」


ダイアナは幽霊にしては(物理的にも)存在感が強すぎるし、めちゃくちゃ肉体派だったこともあってモンスターっぽいなあと思いました。

鮮明に映されないダイアナの容姿は正体不明な不気味さがありますし、人間の深層心理を具現化したクリーチャーが襲ってくるサイレントヒルの裏世界を彷佛とさせます。
暗闇のなかでしか姿を現せないっていうのもジョジョのスタンド『ブラック・サバス』ですし、過酷な人体実験の果てに姿を消したダイアナはもしかしてスタンド使いになったのでは・・・とか余計なこと考えてしまい(笑)
サイレントヒルやジョジョが好きな私にとっては、そういう意味でもこの作品を楽しめました(笑)

人体実験の最中で姿を消したダイアナはソフィーの頭のなかに入り込んで〜、って言及されていたんで、ラストで生き残った3人の誰かにダイアナは憑依して・・・って勘ぐっていたんですけど邪推でしたね。
ブレッドのことといい本作を観ていて、いかに自分が捻くれた考えをしているのか痛感しました。

まとめ


懐中電灯で照らした正面は大丈夫でも背後は・・・? など、ちょっと疑問に思う点もいくつかありますが、そこまで気にならないかな。
いや、背後から来るかもっていう恐怖があったので、それはそれで終始気が気ではなかったです(笑)

時間としては81分とけして長くはないですが、見応えは抜群でした!
吃驚ポイントでの怖さという意味合いが強いので、ホラー映画としてはそこまで怖くはない、かな・・・?
ただしいくら吃驚ポイントが予想できていても、心臓が縮こまりますね。多分寿命が81分縮んだ。
関係ないけれど、テリーサのアイメイクがめちゃくちゃ可愛いなって観ている間ずっと思ってました。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で

You Might Also Like

*