【音楽】Mr.Children、最高傑作「REFLECTION{Naked}」全曲レビュー!

この記事を読むのに必要な時間は約 15 分です。

ついにMr.ChildrenのNEWアルバム「REFLECTION」が発売されました。
もちろん{Naked}盤を購入しましたので一曲ごとにレビューしていきましょう。

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その前にツアー会場で予約したこともあるので、内容の確認です。

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アルバム「REFLECTION{Naked}」と、トートバックとステッカーです。
しかし「REFLECTION{Naked}」の大きさに驚きました。
分厚いです。

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内容です。

初回盤{Drip} ・未収録9曲を一曲250円でダウンロードできるID ・ドキュメンタリーDVD ・全23曲入りUSB(ハイレゾ+mp3) ・豪華80p 写真集(撮り下し) ・オリジナル・ライナーノーツ × DEMO 音源試聴QRコード ・豪華BOX

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ドキュメンタリーDVDではレコーディングの様子が収録されているのですが、アルバムを聴いてから、観ると楽しめると思います。
ツアー後ということもあって感動しました。

デモ音源はもっとギター一本と弾き語りや、鼻歌だけだと勘違いしてたら、こんなに完成度が高い段階だったんですね、よく考えたらデモだし、そうですよね。
ライナーノーツにはデモ音源とパッケージ音源との比較、デモ音源への、パッケージ音源への進化の過程が垣間見れるようなものとなっていました。

お目当ての23曲入りUSBです。
思ったより大きいし重いです。

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さっそくPCに取り込みます。
ハイレゾ音源をiTunesに追加しましたが、アートワークとタグを追加したいこともあって、ALACに可逆圧縮しました。

今回はツアー後にアルバムを発売するという試みでしたので、かなり焦らされましたよね。
映画やライブ、タイアップで小出しにされていったのでフラストレーションが溜まりに溜まったのでMr.Childrenの作戦は成功したのではないでしょうか。
さらに完全に初めて聴く曲も、5曲あるのもうれしいですよね。

さて全曲レビューにいきましょう!

01. fantasy


今年の元旦にCMで流れたこの曲。
BMWのCMの部分は、青空に家族と明るいイメージで歌詞もなんとなく明るい曲だと思っていたら、びっくりです。

この切り取り方は、なんとなくこの「REFLECTION」の2形態販売にも通ずるものがあります。
桜井和寿さんが、{drip}は水商売の女の子がお客にみせる姿で、{naked}はその女の子の彼氏にみせる姿と会報や雑誌などで例えていましたが、この曲についても切り取り方で表情をかえますよね。

歌詞の表情という面では「HANABI」と似ているかなと思いました。
歌詞の憂いの反面メロディーが切ない明るさがあるのもいいですよね。

アルバムで一番楽しみにしていた曲かもしれません。

隣の人に気付かれぬように
僕らだけの 言葉で話そう


この部分がとても素敵です。

02. FIGHT CLUB


映画「Mr.Children REFLECTION」を観たときから衝撃が走った曲です。
ロックテイストなイントロがたまりません。
とっても疾走感がある曲ですが、「未来」のような爽やかな疾走感ではなく、野犬や狼が山を走り回るような疾走感があります。
野生味あふれています。

映画「FIGHT CLUB」の中のブラッド・ピットが車で街を走り回っている疾走感や、殴り合っているときの高揚感、興奮を表現したのでしょうか。
そんな曲の構成を感じます。

サビの歌い方がファルセットになるまでのところは疾走感を表していて、ファルセットは時代の閉塞感や、歌の主人公の悲壮感も表している気がしました。

他にもCメロは酔っ払っている感じがでていたり、映画「FIGHT CLUB」の世界観をかなり表現していると思います。
Mr.Childrenの曲でここまで背景が明確にあるのも珍しいですよね。

曲の元となった映画「FIGHT CLUB」を観てからこの曲を聴くとさらに味わえると思います。





03. 斜陽


ロシア民謡というのか、どこか古臭い歌謡曲ような進行の、アコースティックギターの小気味のいいストロークにしびれます。
曲名は太宰治さんの「斜陽」からとったようですが、あまり歌詞の内容やメロディーからは小説「斜陽」の影響はない気がします。

言葉通り、夕暮れの「斜陽」の切なさを感じます。
夏から秋にかけての季節の移ろい、哀愁感もでていますよね。

この曲は人の気配を感じさせないというか孤独な雰囲気を出しています。
そういった意味では無頼派である太宰治さんの小説のようかもしれません。



04. Melody


改めて聴くとキャッチャーさ、Mr.Childrenらしさ、全開の曲ですね。
デビューの頃の雰囲気をそのまま技術や精神を熟成させたかのような歌詞と演奏がまたいいです。

SENSEでは「I'm talking about Lovin'」がデビューの頃の曲の雰囲気という印象でしたが、このアルバムは他にも「運命」もそういった雰囲気があります。
シフクノオトの頃のアレンジとも似ているという印象も受けました。

05. 蜘蛛の糸


映画で聴いた時にはあまりビビッと来なかったのですが、音源で聴くと気に入りました。
今までの「しるし」や「365日」とも違うようなラブソングですよね。

想いをぶつけるというよりは、「常套句」や「祈り 〜涙の軌道」のように想い留めるような歌詞に寄り添うような歌い方がかっこいいです。
特典DVDのレコーディングの様子によるとライブのときのように伝えようとしてすべての音を聴かせるのではなく、つぶやくように歌いリスナーに想像させる手法がとられています。

この曲もギターの演奏が要所ごとにいい味を出していますね。

06. I Can Make It


{drip}には収録されていない曲ですね。
アルバム発表がされたとき、「えっ?あんなにいい曲なのに{drip}に収録されてないとか、今回のアルバム本当にすごい。」と感じました。

桜井和寿さんがソロで弾き語るとしたらこんな曲になりそうですよね。
渋い歌い方とアコギの刻みが心地よいです。

歌い方にかなり艶が出ていると思いました。
ギターの歪みも心地よいです。

07. ROLLIN' ROLLING ~一見は百聞に如かず


「深海」や「BOLERO」のころの曲を思い浮かべましたが、少し雰囲気が違いますね。
なんといいましょうか。B'zのつくる楽曲のような雰囲気があります。

イントロの歌い始めが終わったあとのギターソロと、サビの金管がとってもいい仕事をしています。

08. 放たれる


改めてハイレゾ音源で聴くとこの曲の荘厳さが増しますね。

濃厚さを増していくような、Cメロからの盛り上がり方が好きです。

09. 街の風景


2013年の「クリスマスの約束」という番組で小田和正さんと共作した「パノラマの街」の元ネタを明るくキャッチャーに振り切ったという印象をうけました。
CMで聴いた時はあまりいいとは思わなかったのですが、音源で聴きますと、やさしい歌い方がとてもいいですね。

「パノラマの街」が「タガタメ」だとしたら、「街の風景」は「タダダキアッテ」ですかね。
アレンジに方向も似ている気がします。

個人的には、やはり「街の風景」よりも「パノラマの街」のほうが好きです。
ここまで振り切らせずに、「いつでも微笑みを」くらいのアレンジだったらすごく好きだったかも。

10. 運命


イントロ聴いた瞬間に「ふふっ」ってにやけてしまいました。
とってもかわいい曲ですね。
心が踊ってしまうようなリズムとメロディー。

「Melody」よりももっと青春っぽい曲といいましょうか。
「Melody」が高校生、大学生なら、「運命」が中学生っぽいです。

跳ね回るようなメロディーがそんなようなことを連想させます。

夏の雰囲気がありますね。
Cメロがデビューの頃の曲を思い浮かべさせます。

11. 足音 ~Be Strong


シングルからの収録です。
この曲もハイレゾで聴くとまた違いますね。
引き込まれます。

こちらの曲はシングルがリリースされたときに詳しくレビューしています。



12. 忘れ得ぬ人


なんですか、この名曲は。
サビが本当に素敵です。

何してたって頭のどこかで
忘れ得ぬ人がそっと微笑んでいて
憧れで 幸せで 僕を捕まえ立ち止まらせる


「蜘蛛の糸」と同じアルバムに同等な上質なバラードが入っているなんて、本当にMr.Childrenの才能を感じます。
「蜘蛛の糸」がCANDYなどのアルバム曲バラードなら、こちらはしるしなどのシングル曲バラード。

サビはMr.Childrenの王道ラブソングだと思いますが、サビまではひねってきていますよね。
今までのラブソングにはない調ですし、「蜘蛛の糸」もそうでしたが、語るラブソングがコンセプトなのでしょうか。

ほぼこのアルバムの曲が出揃ったあとに、女性受けする曲も必要だとして作ったそうですが、全体のバランスのためにここまでの曲をつくれるなんて本当に天才と言えるのではないでしょうか。

13. You make me happy


JAZZYな一曲ですね。揺れるようなメロディーが心地よいです。
ハモりもとってもおもしろいと感じました。

「Split The Difference」のときの「Heavenly kiss」のアレンジを思い出しました。

ジャズセッションのように小部屋で一斉に収録したかのような雰囲気がします。
聴かせる一曲ですね。

14. Jewelry


サザンオールスターズの「マイ フェラ レディ」という曲に雰囲気が似ているなと思いました。
こういう官能的な歌はなかなか今までなかったので新鮮ですね。
夜の港町を連想させます。

サビで一気に開ける展開がとろけますね。

ナイトドライブをしながら聴いたら気持ちよさそうですね。



15. REM


2年前にリリースされたときは衝撃的でした。
この曲からこのアルバムのコンセプトが決まったらしいですね。

イントロのバッキングからのシャウトに近い歌い始めがたまりません。
ダークなMr.Childrenを堪能できます。

大サビ前のオクターブでハモる歌が好きです。

ハイレゾ音源で聴きますと、音の粒がしっかり聴こえますね。

16. WALTZ


「REM」に引き続きダークなロックナンバーです。
ライブでもこの曲順でしたが、正解ですよね。

三拍子でこのようなロックナンバーは邦楽界でも画期的だと思います。
Aメロの落ちていくような感覚になる、三拍子で展開されるギターのアルペジオがいいです。

サビの、急ブレーキを連続でかけているような休符を使ったリズムがかっこいいです。

「殺すぜ」という歌詞もすごいですよね。
今回のアルバムは、歌詞も過激というか、投げ捨てるような言葉が多い気がします。

その分「進化論」や「蜘蛛の糸」などが引き立つんでしょうね。

17. 進化論


シンプルなコード進行が心地よいです。
これは歌を聴かせる曲ですね。
詩の朗読のようです。

進化論というテーマで、シンプルに歌詞をまとめているのは流石です。

ギターソロがかっこいいです。
イントロのピアノ、アコギ、エレキの絡み合いが心地よいです。

「REFLECTION」はセルフプロデュースということもあり、「進化論」も今までだったら、もう少しピアノアレンジだったと思うのですが、このようなバンドサウンドが押し出されるようなアレンジで聴くと、今までのMr.Childrenとはかなり違って新鮮ですよね。

18. 幻聴


このアルバムにはリード曲がたくさんあると思います。
この曲もその中の一曲ですね。
歌い始め直前までのドラムがかっこいいですね。
この曲は全体的にドラムが主役な気がします。

軽快なAメロが心地よいですね。
「エソラ」「擬態」の流れの盛り上がるサビにライブ映えする余白がまたいいです。

19. Reflection


久しぶりにインスト曲ですね。
子守唄のような心地よさもありますが、何かがはじまるかのような予感を感じる旋律です。
映画で聴いた時は小林武史さんっぽいなぁと思ったのですが、音楽誌を読むと、桜井和寿さんの演奏らしいですね。

20. 遠くへと


イントロがいいですね。
こちらもこじんまりとした楽器の演奏とアレンジに落ち着きます。
全体的に楽器が跳ねているのに対して、歌がしっとりとしてていいですね。

サビでは歌も跳ねます。
ファルセットもいいですね。

「シフクノオト」のころの雰囲気でしょうか、少し懐かしい気持ちになりました。

21. I wanna be there


アコースティックギターのストロークがいいですね。
サビまでは秦基博さんの「鱗」のような雰囲気が出ていますよね。

間奏のギターソロが痺れます。
ギターが泣いています。

この曲はすごくサビが「何かが終わる」ような感覚にさせてくれる気がしました。



22. Starting Over


「I wanna be there」で終わった何かをまたはじめさせるように感じました。

「足音 ~Be Strong」の元ネタでお蔵入りになりそうだったのをもう一度復活させた曲なので、雰囲気というか骨子の部分は「足音 ~Be Strong」に近しいものがあるという印象です。
収録時間も「足音 ~Be Strong」と同じ5分01秒なんですよね。

足音 ~Be Strong」は前に進むというポジティブなメッセージでしたが、こちらの曲はもう少しトゲがありますよね。
自分の中に自己とモンスターとの二面性が曲の主人公にあるというところが、浦沢直樹さんのマンガ「MONSTER」を思い出させました。

マンガ「MONSTER」では自分の中のモンスターに負けてモンスターになってしまうのですが、この曲は自分の中にモンスターに勝って進むというテーマがいいですよね。
Aメロ、Bメロと自分の中のモンスターのプレッシャーのせいか、少し押しつぶされたような演奏から、サビでパッと開放的になる構成が気持ち良いです。



SONGSのドキュメントを観るとこの歌はMr.Children自身のことを歌ってることが如実に伝わってきますが、バケモノの子のエンドロールで聴くと映画にマッチしていて、映画のためにつくってないのに凄いと思いました。



23. 未完


フィードバック奏法から入るこの曲。
なんというか、もし今の時代でMr.Childrenがインディーズバンドでデビューしたらこんな曲をライブハウスでやるんじゃないかなと感じるほど青臭さい曲です。
「未完成」なバンドであり続けるというテーマの曲ですが、そのテーマがガッチリとハマっていますよね。

歌い方もかなり好きですね。
Bank Bandの「遠い叫び」を連想しました。
喉を締め付けるような歌い方が荒々しさ、「未完成」さを表しているような気がします。

大サビの「だからもうユニフォームを脱いで 自由自由自由」というところがツボです。

映画のときはアコースティックギターは入っていましたっけ?
音源で聴いた時にアコギの刻みがかなり出ていて、印象が変わりました。
サビ前が一番はカッティングですが、二番はドラムになるところが地味に好きなポイントです。

サビのところのギターの演奏もいいですよね。
田原健一さんらしい演奏です。
ほとんどいつものギターの演奏と変わらないのですが、このようなテイストの曲にもしっかりマッチしているところがすごいですよね。

とにかく熱量をもった一曲です。

まとめ


全曲レビュー終了です。
かなり濃厚でした。
PCとポータブルでそれぞれ一周と気になった曲を数回繰り返して再生しただけで、まだ聴き込みが少ないので、後ほど気がついたことや考えたことがありましたら、追記していきます。

ハイレゾ音源を楽しもう!


せっかくのハイレゾ音源ですので、ハイレゾ再生環境で再生しました。
PCは「Mac」を使って、ソフトは「iTunes」「Audirvana Plus」、「HP-A8」に接続してヘッドフォンは「AKG Q701」を使用しました。

ポータブルでは「NW-ZX2」と「Fitear MH335DW」です。




もう少しお安くハイレゾを再生させたい方には「ウォークマン Aシリーズ」がオススメです。




今井さんの制作秘話


エンジニアの今井さんの制作秘話です。
レコーディングの裏側が垣間見れておもしろいですよ。
エフェクトや収録方法からミックスなど詳しく説明されています。
「Starting Over」という5分の曲でもセッション自体に含まれる音楽データが112GBにも及ぶことやのべ収録時間が80時間を越すというのも驚きです。




Mr.Children「{Naked}」収録曲
01. fantasy
02. FIGHT CLUB
03. 斜陽
04. Melody
05. 蜘蛛の糸
06. I Can Make It
07. ROLLIN' ROLLING ~一見は百聞に如かず
08. 放たれる
09. 街の風景
10. 運命
11. 足音 ~Be Strong
12. 忘れ得ぬ人
13. You make me happy
14. Jewelry
15. REM
16. WALTZ
17. 進化論
18. 幻聴
19. Reflection
20. 遠くへと
21. I wanna be there
22. Starting Over
23. 未完




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  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 1 )
  1. By てっちゃん

    とても
    共感しながら読ませてもらいました!

    すごく的確で表現力豊かなレビューですね!
    感動しました!

    • By マサキ

      コメントありがとうございます。

      このレビューを書いてから一ヶ月以上が経ってまた曲に対する気持ちが変わってきました。
      REFLECTIONは聴けば聴くほどいろいろな受け取り方ができる素晴らしいアルバムですね。

      未完ツアーも楽しみです!

  1. […] で予約したこともあるので、内容の確認です。 アルバム「REFLECTION{Naked}」と、トついにMr.ChildrenのNEWアルバム「REFLECTION」が発売されました。 もちろん{Naked}盤を購入…[続きを読む] […]

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