【ミュージカル】笑いあり、涙あり。裏方から舞台を知れる「HEADS UP!」

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

宣伝のチラシを見た時から気になっていたのですが、行こうかどうしようか足踏みをしていて・・・。
そんなところに招待券をいただく機会があり、神奈川芸術劇場(KAAT)にて友人と観劇してきました!

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あらすじ



ミュージカルファンなら誰もが知る"あの"名作が1000回目の公演を迎え、華々しく終了するはず…だった。
が、主演俳優の鶴の一声で、某地方都市の古い劇場で1001回目の上演をすることになった!

しかしながら、当然、舞台美術は廃棄済み、キャストも足りない、スタッフも人手不足。
さらには新人舞台監督のデビュー作でもあった。

とんでもない条件の中でもスタッフたちは、必死に幕を開けようとする。
…幸か不幸か、チケットは完売、つまり観客が待っている!!

果たして幕は開けられるのか…。
主演俳優が「1001回目」にこだわった理由とは…?(公式サイトより)


舞台を作り上げる「裏方」の人々にスポットを当てたコメディミュージカル。
とあるミュージカルが上演するという設定で、「仕込み」から「バラし」までを舞台上で見せてくれます。







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「仕込み」・・・舞台の開演前に舞台上に大道具をセットしたり、役者の立ち位置や音響・照明のチェックをしたり、舞台を開演するための「準備」をすることを指す舞台・芸能用語。










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「バラし」・・・「仕込み」の逆で、舞台終演後に大道具や衣装などを片付け撤収作業をすることを指す舞台・芸能用語。





観客は最初に、「劇場さん」に無理矢理(笑)この場所はKAATではなく栃木のとある田舎劇場であることを伝えられ、舞台の裏方はどうなっているのか、その世界を覗いてみようと誘い込まれて「HEADS UP!」の幕が上がります。
実際に劇中劇を通して裏方の人たちを描いているので、本当に裏方の人々の仕事姿を外から覗き見しているような感覚に陥ります。

感想


すっごく笑いました!!
ミュージカル見て、こんなに声出して、お腹抱えて笑ったの初めてだったかもしれないです。

なんと私は最後まで「舞台」だと思って見ていて、舞台の割にみんなよく歌うなあと思っていたのですが、ミュージカルだったと気付いた時の衝撃ったらないです(笑)
歌で裏方の仕事がどんなものか紹介してくれるので楽しみながら彼らの仕事内容に興味津々。
ヤクザだけど仕事はできる大道具や、照明担当なのに高所恐怖症だったり、女優を夢見る衣装・・・。

たくさんの出演者一人一人がそれぞれの過去悩みを抱えていて、見ているうちに彼等に親近感が湧いてきました

あらすじにあった、1001回目を栃木の田舎劇場で行った理由というのは、主演俳優が30年前に同じ劇場で公演を行った際に火事が起きてしまい、劇場のスタッフが一人巻き込まれて亡くなってしまったことを供養したいと思ったから、ということだったのですが、実はその亡くなった劇場スタッフが「劇場さん」だったのです。
これにはびっくり!
そう言われると、劇場さんは若手の舞台監督(as相葉裕樹)としか会話をしていなかったんですよね。
若手舞台監督にしか彼の姿が見えていなかったのです。

そういったどんでん返しをされると、オチまで知った上で、もう一回見たくなりますよね〜。
なかなかニクい演出です。

最後のカーテンコールは全員で歌って踊って大騒ぎ!で、とても楽しかったです。
哀川さんがゼブラのタオルを背中に背負いながら歌って踊って、男性陣が「男闘呼組」のパロディーをやったりして、お祭り騒ぎでした。
裏で演奏していたバンドや、「HEADS UP!」自体の裏方さんも登場していて、チームの一体感を感じました。

終わった後また開演前に戻りたいなあと思いながら帰宅しました。

劇中劇も本格的!


裏方の仕事を描いているため、劇中劇のミュージカルがあります。
その劇中劇というのが、世界でも有名な(という設定)「ドルガンチェの馬」というミュージカルなのですが、これがかなり面白いんです
これ、普通に脚本書いたらこれでミュージカル一本できそうなくらいストーリーがきちんと出来上がっていて、途中であれ?今日なんの舞台見に来たんだっけ?と思わずにはいられませんでした。

そんなミュージカルでも裏方陣は色々なトラブルに見舞われてしまうのです。
中でも群を抜いて笑いが止まらなかったのが、ドルガンチェの出演者たちが歌っているシーンです。
「馬!馬!ドルガンチェの馬!」と変なダンス付きで(笑)歌っているのですが、突如上からが落下・・・!(これもちゃんと「仕込み」のシーンでアルバイト君(as入野自由)の靴がなくなるというくだりがあります。)
舞台のど真ん中に落ちてきてしまい、誰もフォローができず空気が凍り付きます。
が、主演俳優が機転を利かす!

なんと、「靴!靴!ドルガンチェの靴!」と歌いだすのです。

いや、バレバレです!!(笑)
しかも踊りも腰に手を当ててステップを踏んでかわいい振り付けになっていました。

ここは会場が一番盛り上がったシーンだったのではないでしょうか。
涙が出るくらい笑ってしまいました。

そのあと無事靴は回収され、「馬」に歌詞が戻っていました(笑)

女性陣のパワフルな歌声に圧巻


この作品は女性陣がみんなすごくパワフル
劇中でトラブルが続き、演出家が舞台を中止にしようとするのを、女性陣がブチ切れながら阻止するシーンがあるのですが、そこの歌がすごい

この時の曲、とってもお気に入りです。
みんなどっから出してるんだろうというくらい野太い声で歌い上げていました。

芸能関係で働く女性ってやっぱり気の強い方が多いのでしょうか・・・(笑)

芸人さんのポテンシャルの高さに改めて感心


たくさんの出演陣の中には、「青木さやか」さんと「芋洗坂係長」の芸人のお二人がご出演なさっています。
二人とも芸人とは思えない演技力の高さ・歌唱力・ダンスに驚きました。

私は芸人さんが出演している舞台というものを見たことがなかったので、素直にやっぱり芸人さんって舞台向きなんだなと思いました。

青木さんは幾つか舞台やドラマもご出演されているようで、慣れているというのもあるかもしれませんが、滑舌もいいし、声もよく通っていたし、歌声もガンガン響いていて、女優さんと言われても違和感がないくらいでした。
芋洗坂係長は、ソロのダンスシーンがあって、かっこよかった!
元々テレビでもダンスが上手い芸人として見ていたけど、改めて生で見ると、あの体型でキビキビ踊っていて、相当体幹を鍛えられているんだろうなとまじまじと観察してしまいました(笑)

まとめ


裏方さんに視点を置きながらも、様々な人々の思いが交差した人間ドラマもあって、笑いながら最後は心が温かくなるミュージカルでした!
裏方業に従事している人もそうでない人も、興味のある人もない人もそれぞれの視点で楽しみながら見ることのできる作品です。

やっぱり目も耳も心も身体も楽しくなる、キラキラしたミュージカルが大好きです。







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しばらく「馬!馬!ドルガンチェの馬!」のフレーズが頭から離れなくて大変でした(笑)





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