【音楽】「シフクノオト / Mr.Children」を全曲レビューしてみた。

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今回のブログでは僕が敬愛するアーティスト「Mr.Children」のことでも書こうと思ったのですが、どうやって書こうかいろいろ考え、たまにアルバムごとのレビューをすることにしました。

現在17枚のオリジナルアルバムを出している、Mr.Children。
毎回レビュー記事をかいても半年以上かかるので、のんびり自分がもう一度アルバムを再発見するためにも書いてみます。
で、今回はどのアルバムにしようかというと、ファーストアルバムからやるのもなんだし、僕がMr.Childrenを聴いたことがない人に一番オススメできる2004年リリースの「シフクノオト」にすることにします。


『シフクノオト』は、Mr.Childrenの11枚目のアルバム。2004年4月7日にトイズファクトリーより発売。(Wikipediaより)


もう10年以上前のアルバムですね。
オススメできる層は万人に向いていると思っています。
極端にメタル!ロック!しか聴かないっていう人はそもそもMr.Children向いてないと思いますけど、普通に音楽が好きな人には勧められます。

Mr.Childrenは思うに、デビュー数年の青臭い青春ソング時代、そのあと2000年あたりまでののロック時代、そして2000年以降のポップ時代に大まかにわけられると思うのですが(とは言ってもロック時代にポップもあるしポップ時代にロックもあります。)、シフクノオトはMr.Childrenの中で音楽として完成されているアルバムだと思うのも勧められる要因の一つです。

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シフクノオトというアルバムタイトルは「至福の音」という意味や、ありのままを聴いて欲しいという意味で「私服の音」「至福ノート(譜面)」など複数の意味が込められているそうです。

では前置きが長くなりましたが、曲ごとにレビューしていきます。

01.言わせてみてぇもんだ


独特なドラムとブラスバンドのイントロから、歌いはじめから特徴のあるハモリが心地よい一曲です。
名詞の内容はけだるい系で、それにあったアレンジがかなりいいです。

そして間奏のギターソロからCメロの旋律とA、Bメロ、サビまで歌ってきた内容をいったん総括してまとめる感じは、いわゆるMr.Childrenっぽいと思います。

この歌はけっこう好きな曲で弾き語りとかすると楽しいです。


どっかの天才をひがんで皮肉を吐いてみても
何にもなりゃしねぇよ どうすりゃいいの? 


02.PADDLE


この曲は爽快感と疾走感がありライブでやってくれると盛り上がりますよね。
そろそろツアーで聴いてみたいです。
アコースティックギターの気持ちのよいストロークとA、Bメロでじわりじわりタメでサビでかなり上下するメロディがかなり好みです。

歌詞の内容は前向きになろうとする感じで、ポップ時代のMr.Childrenのよくあるテーマでありますね。

03.掌


この曲はジレンマというか矛盾を歌っている曲でそのテーマにあった、歌詞を聴かせる曲のアレンジは圧巻です。
サビは1、2、3サビは人間の欲望と葛藤のジレンマを歌っていますね。
これはライブアレンジがとてもかっこいいですよ〜。


抱いたはずが突き飛ばして
包むはずが切り刻んで
撫でるつもりが引っ掻いて
また愛 求める


価値観はひとそれぞれ違うから認め合えればひとつにならなくていいという肯定の歌ですが、僕は結局は個人が個人の苦悩を解決しないといけないという解釈をしています。

04.くるみ


まずPVがかなり素敵です。
「来る未来」で「くるみ」だそうです。
未来を擬人化して問いかける歌かな。


良かった事だけ思い出して
やけに年老いた気持ちになる
とはいえ暮らしの中で
今 動き出そうとしている
歯車のひとつにならなくてはなぁ


でも「どんなことが起こるんだろう?想像してみよう」と明日に希望を見いだす歌ですね。
大サビで転調して切なさが倍増します。

PVが素晴らしいです。



05.花言葉


アコースティックな楽曲。
この切なさはくるみからの流れできくと、ぐっときます。
くるみと花言葉で、出会いと別れのセットみないな感じがします。

ギターのオクターブ奏法がいいですね。


「木漏れ日が微笑みを連れてきてくれるから」
そんなきれい事 慰めも 何を今更


この歌のCメロは退廃的なのがまたいいです。
アルバム曲の中ではかなり好きです。 

06.Pink 〜奇妙な夢


これと次の曲の「血の管」はこのアルバムの中でも異色だと思います。

歌詞がとても偏屈な感じで、全体的に奇妙な夢というサブタイトルがかなりあっています。
2番はほんと秀逸な歌詞ですよね。

07.血の管


「君が代」をイメージして作られた曲。
かなり短い曲とシンプルな構成ながらボーカル桜井和寿さんのファルセットが心地よいですね。
オーボエがかなりいい仕事をしているのでその辺りにも注目するといいと思います。

08.空風の帰り道


変な言い方になるけど、一眼レフで秋の夕暮れを切り取ったような楽曲。
ちょっと冷たさをふくんだ風を感じることができます。
アコースティックギターのきざみとオルガンの伴奏がかなりマッチして素敵。


「さよなら」は悲しい響きだけど
君とならば愛の言葉


なんとなくただの別れじゃないような感じがしてしまう曲。
間奏のギターとアコースティックギターの掛け合いもとてもかっこいいです。

09.Any


この曲はシングルの中ではかなり好きな曲です。
僕は曲を好きになるときに歌詞重視なのですが、この自分のことを歌ってるような気にさせてくれるのがMr.Childrenの魅力だと思います。

ピアノのイントロからの歌い始めやブラスのアレンジなど楽曲としてもかなり完成度の高い曲です。
シフクノオトらしい曲は後述するHEROよりこの曲のほうかな。

今 僕のいる場所が 探してたのと違っても
間違いじゃない きっと答えは一つじゃない
何度も手を加えた 汚れた自画像に ほら
また12色の心で 好きな背景を描きたして行く


素直にうなずける、素敵な歌詞ですね。

10.天頂バス


タイトルの「天頂」には「転調」や「店長」など別の言葉の意味も込められており、イントロに店長として「へい、いらっしゃい」という台詞がはいっている遊び心満載の曲です。
かなり盛り上がる曲で好きな曲。

イントロのEコードからはじまるアコースティックギターもかなりいいです。
Mr.ChildrenはEコードからはじまる曲が僕は好きな曲多いです。


望んでいれば
いつまででも成長期
ずっとチャレンジャーで
いてぇ訳じゃねぇんだ
ベルトを奪いに行くぞ


挑戦していく気になる曲ですね。

ファルセットや地声の切り替えやリズム隊の疾走感など聴いてて気持ちがよくなる曲。
これもライブアレンジがとってもかっこいいです。

シフクノオトのCMはこの楽曲が使われていました。

11.タガタメ


この曲と次の曲の「HERO」も二つで一つのテーマを歌ってる気がしますね。
冒頭、日常的な場面で「ディカプリオの出世作をみるならもうちょっと話そう」みたいな感じではじまるのに続く内容は「子どもらが被害者にも加害者にもなってほしくない」「なったらどうしよう」と壮大なテーマに変わるけど、やっぱり二番でまた「晴れたら公演にいって散歩しよう」からまた「だれが悪いって決めつけられない」と深いテーマに。

かなり巨視的な視点の歌かと思いきやこのテーマもAメロの日常的な問題に収斂していくというメッセージ性の高い楽曲。

アコースティックギター中心で、感情を揺さぶられますね。
壮大な間奏から、大サビへはかなりテンションがあがります。
ノリノリなテンションじゃなくて、ふつふつとわいてくるような緊張感。

タガタメはヘミングウェイの「誰が為に鐘は鳴る」から。

12.HERO


タガタメが巨視的なテーマを日常に見いだすなら、このHEROは日常から巨視的なテーマをみつけることがテーマなのかな。
「例えば誰か一人の命と引き換えに世界を救えるとして僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ」と冒頭歌い始めますが、サビはこうなります。

でもヒーローになりたい
ただ一人 君にとっての
つまずいたり 転んだりするようなら
そっと手を差し伸べるよ 


結局「世界のことや壮大なことは対処できないけど、守るべき存在を守りたい」っていうことを歌っています。

でももしも被害者に 加害者になったとき
出来ることと言えば
涙を流し 瞼を腫らし
祈るほかにないのか?


これはタガタメにでてくる歌詞ですが、この詩のアンサーのような気がしますね。
この曲は桜井和寿さんが脳梗塞から復活した際につくった曲なので価値観がかなり変わって、日常を大切にしていこうというテーマの曲が多くなったちょうど区切りの曲かなと思います。

僕は実はあまり好きじゃない。
たぶん家族を持ったりしたらしみる曲なのかな。

大サビだけファルセットじゃなくてミドルボイスで歌い上げる盛り上がりは好き。

全曲レビューしてみました。
最後の曲はそうでもないみたいなこと書いちゃったんだけど、「シフクノオト」はかなりまとまったアルバムなので、Mr.Children聴いたことない人は最初に聴いてみるのはどうでしょう。

一時間くらいでかけると思ったらかなり時間がかかってしまった。次回はロックな時代の名盤「深海」をレビューしようかな。



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