【歌舞伎】歌舞伎役者も海賊もかぶき者!「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」

この記事を読むのに必要な時間は約 17 分です。

新橋演舞場へ話題の「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」を観にいってきましたので、レポをしていきたいと思います。

舞台というものには縁がなく、歌舞伎もはじめて観にいきましたが、とっても楽しく、興奮できた5時間弱でした。
歌舞伎という自分にはなかった新しい世界もしることができ、なんともいえないふわふわな気分です。

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スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)とは


三代目市川猿之助(現猿翁)によって創造された、かつてないスケール感と重厚な物語性を併せ持ったスーパー歌舞伎は、数々の金字塔を打ち立て、演劇界に新しいジャンルを拓いた。そのスピリットを継承した四代目市川猿之助が自らの手で創造したスーパー歌舞伎、それが「スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)」である。

現代の演劇界を代表する才能たちと共に全く新しい舞台空間の創造を目指し、第一弾公演として2014年3月に新橋演舞場、続いて4月には大阪松竹座でのロングラン上演を果たし、成功に導いた。


やはり歌舞伎も若い人が観に行くには敷居が高い気がして、とっかかりが難しいですよね。
こういう風にいい意味で俗なことをやってくれるのは非常にありがたいです。
猿之助さんの意図にもそういったインセンティブを与えるということも含まれていると思います。

あとからパンフレットを読んで気が付いたのですが、近代の新歌舞伎が顧みなかった、江戸歌舞伎の演技や演出上の諸要素を意識的に採り上げているそうです。
たしかに「あ、これは知ってるぞ!」という歌舞伎要素がたくさんあってそういった意味ではわかりやすかったです。

ちなみにパンフレットには例として以下のようなことをあげていました。

・踊り
・立廻り
・ツケ
・見得
・ケレン
・隈取り
・科白の合方としての音楽
・正面芝居
・誇張された豪華な衣装


実際に歌舞伎としてどういった効果かはわかりませんが、日常会話で使われる言葉にもなっている言葉が多いですよね。
いがいと歌舞伎は日常に結びついているなんて思いました。

もともと「へ〜こんなのやってるんだ〜」というくらいの認識だったのですが、家族もいきたいということで一緒にいくことができました。
もう残ってる座席は1等席なんですけどちょっと高くて、なかなか気軽にはいけませんよね。

新橋から徒歩10分くらいにある、新橋演舞場が会場でした。

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16:30開演で、15:45あたりにいきましたが、開場は16:05でしたので、大勢の人が周りで待っていました。
ちなみにびっくりしたのが、年配の方が多いことです。
ワンピースを扱っているので、若い人が多いと思ってたら、本当に日常的に歌舞伎をみている人が、たくさんきている感じでした。
そして、和装が多いです。僕もジャケットを着てきてよかったです。
客層もちょっと不思議な感じでした。

歌舞伎といえばお弁当というイメージがあったのですが、今回は会場内の食堂で松茸御膳を予約。
ワンピースにちなんだ、御膳もありました。

あらすじ


大秘宝ワンピースを探す大いなる航海の次なるステップ、新世界への入り口となるシャボンディ諸島での海軍との戦いの中で、麦わらの一味は散り散りになってしまう。一人になったルフィは兄エースの処刑宣告の知らせを聞き、救出に向かう。侵入不能の海底監獄を突破するルフィだが、エースは海軍本部に移送されてしまった後。そしてついにその海軍本部を舞台に、エースを救おうとする海賊団やルフィと、海軍との間で壮絶な決戦が繰り広げられる!!


単行本でいうと51巻から60巻あたりです。
非常にボリューミーです。



なぜここを選んだかは疑問がありましたが、観終わったあとですとかなりいいところを選んだんだなぁと感じました。

会場内に入ると、物販やお菓子などが売られていました。
パンフレットといくつかお土産をかって席につきます。

6列目です。
席は映画館のような感じでした。

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提灯が灯りになっていたり、花道があったり、不思議な気分です。

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ルフィの等身大のフィギュアがおいてあります。

16:30開演です。

第一幕


最初にゴールドロジャーの処刑シーンのナレーションがはじまります。
このナレーションは中村勘九郎さんでした。

そして、ルフィのフィギュアが照明で照らされてい影ができたとおもったら、その影が動きだすんですよね。
こんな演出もあるんだなと思ってテンションがあがってきました。

そして幕があがります。

ケイミーが奴隷としてオークションにかけられるところからスタートしました。
観客をオークションの観客に見立てているので、すーっと演技にひきこまれていくというかうまいなぁと思いました。
実際にケイミーが競売されるとなったときに、ルフィを除いた一味が登場です。

花道からの登場でしたのでテンションがあがりました!
みなさんとってもクオリティが高かったです。

チョッパーがぬいぐるみで笑いました。

天竜人とのいざこざがありつつ、ケイミーを天竜人がさらに高い値段を掲示したときに、ルフィが登場して天竜人を殴ります。
実際に殴る時は暗転して、照明がついたと思ったら、市川猿之助さん演じるルフィが舞台の上の方に登場して、見得をきります!

そして海兵との乱戦シーンなのですが、ひとりひとりの殺陣がかっこいいです。

ルフィはプロジェクションマッピングをつかってゴムゴムのガトリングを再現。
ゾロの鬼斬りのときが盛り上がった。
サンジがとっても美青年でかっこよかった。
ロビンの技は和風っぽくなっていた。

一味があつまったときの集合してからの自己紹介、歌舞伎でいう名乗りもかっこよかったです。

歌舞伎の有名な「白波五人男」の名乗りを踏襲して麦わら一味がそれぞれ名乗りを上げる演出がされていました。
この辺は歌舞伎が詳しい人がみるととっても楽しいと思います。
パンフレットにも、あとあと歌舞伎をみたときに、「あっ、あのときの!」というエッセンスとして様々なお約束や踏襲がされているそうです。

チョッパーの名乗りではぬいぐるみなのでウソップが紹介しようとしたら、一度、花道にモブ海兵がでてきて、注目を集めたと思ったら、人型のチョッパーの登場です!
この演出もあっと言わせる素晴らしいものでした
「義経千本桜」
の狐忠信の仕掛けを踏襲しているみたいです。

その後バーソロミューくまによって、一味が各地に飛ばされる演出がありましたが、実際にくま役が出てくるわけではなく、幕が下りて演者の影がいつのまにかダイナミックな影絵に切り替わっていて、上の方から巨大なくまの手のような影がでてきてそれぞれ飛ばされていきました。

ここでウソップがまたまた解説役になって、各地に飛ばされているという状況を説明。
ワンピースをわからない人にもわかりやすいです。
実際年配の方のほうが多かったですしね。

そしてルフィはアマゾン・リリーにとばされるのですが、場面は変わって、ハンコックの登場シーン。
さきほどのルフィ役をやっていた、猿之助さんがハンコックになっていました。
美しいです。

この辺はしっかり原作通りの流れですよね。
そしてハンコックとルフィの出会いのシーンは最初にハンコックがレースの向こうにいて、猿之助さん演じるルフィが向こう側にいくと小競り合いがおきます。
ハンコック役も猿之助さんなのにどうするんだと思っていたら、二人で出てきました。
しかし、絶対に片一方の顔しか見えないように演技しています。

そしてルフィを突き飛ばして、一瞬ハンコックもそちら側に行ったと思ったら、猿之助さんがハンコック役に変わっていました。
僕は早替わりということを知らなかったので、はじめてこの現象を目の当たりにしたときは非常に混乱しました。
小競り合いをしたり、会話をしているのに何度も猿之助さんがルフィとハンコックをいったりきたりして、それがまったく違和感がないんです。
歌舞伎の世界に引き込まれていきました。

その後アマゾン・リリーの女達とリフィが宴をする踊りがあるのですが、ここでルフィの腕が腕だけ黒子じゃない黒子をつかって伸ばすという演出があっておもしろかったです。
そういうえば男禁制の島を禁制どころか男だけで演技しているのはなんともおもしろいですよね。

そしてルフィの兄エースが黒ひげと決闘したのち敗北、そしてインペルダウンに収監されたことをルフィは知ります。
このシーンはしっかり黒ひげvsエースも再現されていたのですが、実際の火が使われていたりすごかったです。
黒ひげを演じる猿弥さんの演技がとってもすごかったです。
見得ってかっこいいですね。

ルフィはエースを救いに行くというところで第一幕は終了です。
歌舞伎の世界をまったく知らなかった僕には衝撃的で、そしてその世界に魅了されました。
観にいってよかったなと思いました。

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休憩


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松茸御膳です。とっても上品な味でした。
売店でおいしいプリンと大福を買って、デザートにしました。

休憩中もパンフレットをみて、あの人はこの役か!など盛り上がっていました。

第二幕


いよいよインペルダウンに潜入。
ハンコックがルフィにベタ惚れで、ルフィが「あ・り・が・と・う」と口パクしたのを「あ・い・し・て・る」と勘違いした上にそれを結婚だと思い込むシーンなど原作のギャグをかなり再現しています。

囚人がたくさん入っている独房のシーンに切り替わりました。
こういうシーンの切り替わりでは舞台が回転するんですね。
いちいち場面転換のために幕がおちたりしないおかげで、ずっと集中していられます。

独房ではMr.1がいたんですけど、囚人を鼓舞したり原作とは違ってまたおもしろかったです。
ルフィがその独房にしのびこんで騒ぎをおこすうちに、クロコダイルやバギーなども脱獄します。
彼らとはからみはなかったのですが、バギーが名乗りをあげるときに足が切れて動いているなど芸が細かくてよかったです。

そしてルフィはボンちゃん合流します。
このボンちゃん役の巳之助がまた完全再現していてすごかったです。とてもさきほどまでゾロをやっていた人だとは思えません。
原作再現率が一番高かったのはボンちゃんだったと思います。

その後マゼランいルフィがやられるてニューカマーランドのイワンコフに助けられるシーンなどは原作のボンちゃんの良さもでていて感動しました。
そしてオカマたちの再現性の高さ。完全にオカマでした。
しかしいつも女形をやる歌舞伎演者たちだけあって、クオリティがすばらしい。
いつもはオカマでなく女そのものを表現しているので、完全に女の人にみえるんですよね。

女形は女の人そのものを目指すのではなく、表現として女の人を目指すという意味がなんとなくわかった気がします。

ルフィが復活するときに、子どもの演者さんがチョッパーとしてでてきて、ルフィをはげます演出には感動しました。
周りからもすすり泣く声が...

その後ルフィ復活のときにオカマたちがダンスをするのですが、ここも見応えがありました。
歌舞伎とは思えないほどのダンスホール感が出ていました。
観客も手拍子で盛り上がっていました。
ダンスもきれっきれなんですよね。歌舞伎はゆっくりの演技が多いのかなと思っていたら調べてみるとトンボを切るという技などアクロバティックなことをやったりするんですね。

そしてそのあとボンちゃんと、隼人演ずるイナズマがマゼランたちを足止めするのですが、ここが非常にかっこいいです。
最初はボンちゃんがハンニャバルにマネマネの能力で変身して騙すのですが(このハンニャバルの中身はボンちゃんの演技もおもしろかったです)、結局ばれて戦いがはじまります。
モブ看守たちをバッサバッサとなぎ倒していくイナズマの殺陣がとってもかっこよかったです。
歌舞伎の殺陣はいかに本物っぽくみせるかじゃなくて、演技として魅了するかがテーマなのか、動きは戦っているというより舞のような感じで迫力がありました。

そしてまさかの舞台に巨大な滝が現れました。
本物の水が大量に流れています。大迫力です。
実際に歌舞伎に本水という本物の水を使う演出があるんですね。

そして、そこにイナズマやボンちゃん、モブ看守たちがアクロバティックな動きをして入っていくのです!
これは本当にすごかったです。そこで繰り広げられる殺陣は興奮せざるおえません。

最前列は水がかかっていました。
滝は階段のように垂直ながらも段がついていて、上にあがって見得をきってジャンプするシーンは公演中一番の盛り上がりをみせたかもしれません。

その後ボンちゃんが一人で花道にいき、辞世の句のようなものを読みます。
「オカマみちぃ〜」と叫んでいました。
このシーンは歌舞伎との親和性が高いですね。

第二幕最後のシーンはジンベイとルフィが海を渡るシーンなのですが、ジンベイがルフィにサーフボードみたいなものを差し出し装着をうながします。
するとそのままジンベイがそのサーフボードをひっぱって花道までもっていきます。おもしろかったです。

歌が流れ始め、まさかのワイヤーアクションがはじまりました!
ルフィが空中に浮きます!
さらに大きなクジラを模したバルーンがでてきて、観客席のほうに飛び出していきます。
オカマたちも観客席にいって踊ります。

かなりおもしろかったです。
このワイヤーアクションも歌舞伎でいうとケレンというそうですね。
ワイヤーアクションまであるなんて歌舞伎すごいです。

ちなみにこの、クジラのバルーンが出てくるシーンは、ゆずの新世界ツアーにいった人ならわかると思いますが、ライブ中に大きなクジラバルーンが観客席のほうに泳いでいく演出がありまして、パンフレットを読んだところ、北川悠仁さんと猿之助さんの対談のページがありまして、その演出を非常に気に入った猿之助さんが盛り込んだみたいです。

最後にルフィがケレンで上空へ消えていきました。
第二幕は非常にエンターテイメント性にあふれていました。

隣の席にいた和装のマダムたちは歌舞伎の常連だそうで、「こういう歌舞伎もあるんですね、わたくし驚きましたわ〜オホホホホ〜」などマダムな会話をしていました。
うってかわって第三幕はここでいったんクールダウンといったらいいのでしょうか、歌舞伎の醍醐味をかなり伝えるような幕でした。

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第三幕


ついに第三幕では白ひげと海軍の戦争がはじまります。
最初は、福士誠治さん演じるエースの内面を深く描写していました。
福士誠治さんは舞台俳優なのですが、もちろん歌舞伎とは違う演技の仕方で、それもまた映えていてよかったです。

この辺りではスクアードがセンゴクの罠にはまる描写などもされていて、大きな動きはないものに、演者さんたちの演技というところに注目できてかなり舞台に引き込まれました。

そして地震の演出とともに白ひげ海賊団が登場するのですが、これまた大人数がでてくるのでかっこいいです。
右近演じる白ひげの貫禄がすごいんです。
本当に白ひげがいたら、こんな感じになっているだろうなというほどのオーラ。

演技もかなり白ひげっぽくてよかったです。
このあとルフィも花道から登場です。

ルフィが花道から登場するときはいつも腕を前に固定して、頭を上下させない歌舞伎特有の走り方で走ってきました。
こういう細かいところもだんだんわかってきて楽しいです。

大将たちもかっこよく、モブ海兵を含めた大掛かりな殺陣はとっても迫力がありました。
このときスクアードが白ひげをセンゴクの罠によって刺してしまうんですけど、原作と同じく、白ひげが「それでも...愛そう。」というセリフをいったときはとっても感動しました。
漫画より迫力が伝わってきました。

白ひげの戦いっぷりは本当に見事で、くるくるフィギュアスケートみたいに回転するときがあって、すごかったです。

そのあとルフィがエースを助けるのですが、市瀬秀和さん演じる青雉がヒエヒエの能力を使って吹雪を発生させるんですけど、ここでもケレンを使って、舞台と観客席の間を大きく旋回します。さらに紙吹雪が大量にまって、本当に吹雪みたいですごかったです!
ここが二番目に盛り上がったところですね。前の方の席ということもあって、紙吹雪がぶわーっとかかってきたので臨場感がありました。

その後ルフィは凍ってしまうんですけど、ここは舞台の大道具の壁にプロジェクションマッピングで凍ったルフィが映しだされていました。
エースがルフィを炎で救出して、感動のやりとりもあるんですけど、歌舞伎役者と舞台俳優の本気の演技がすごいです。
わりと映画でお涙頂戴というか感動させたいんでしょっていうシーンはしらけるんですけど、こうやって生の演技だと本当に引き込まれてしまいますね。
すばらしいです。

ルフィがエースと共闘するんですけど、今までの戦いの疲弊で一度気絶して退場します。
共闘するときにルフィとエースの二人で見得をきるのもよかったです。
片一方がもう一人の膝に足をのてポーズをするのがいいですよね。

また福士誠治さんと市川猿之助さんの殺陣の仕方がそれぞれ、舞台、歌舞伎と違うので、対照的なのもよかったです。
こういう比較をつかって盛り上げるのもおもしろいなと思います。

その間に白ひげが海賊団たちに、自分がのこって足止めするので、退散命令を出します。

白ひげ海賊団たちが、退散するときに、赤犬が「白ひげ海賊団は船長も守れない腰抜けだ!白ひげもこんな息子たちしか育てることができなかった!」と煽ってエース激怒です。
エースの「この時代が白ひげだ!」というセリフがかっこよかったです。
みんなの制止を振り切って赤犬と決闘します。

このシーンは原作よりたっぷりで、しっかり戦います。
赤犬の攻撃は、赤い服をまとった演者がアクロバティックな動きをしてマグマを再現します。
こういうやりかたか〜と感心しました。
エースは大きなオレンジ色の旗を炎に見立てて応戦します。

赤犬も赤色の旗を同じく使って戦います。
二人で殺陣をして、見得というのを何度かやるのですが、かっこよかったです。
エースがイナバウアーみたいなこともして(これも歌舞伎の演出らしいです)すごかったです。

ルフィが助太刀するのですが、赤犬の攻撃をかばってエースが致命傷に。
この流れは原作通りですが、悲しいですよね。

ルフィの腕にだかれてエースが「愛してくれてありがとう」と絶命。
これも漫画的な表現だと尾田さんのオーバーな表現で、僕は感動はしなかったのですが、こうやって演技されると感動してしまいます。
けっこう泣いている人もいました。

ルフィは気絶してしまい、最後に白ひげ海賊団は弔合戦で海軍と戦おうとしますが、退場したルフィの猿之助さんが今度はシャンクスに変わって再登場。
このとき、「おもだかや!」と叫んでる人もいました。

こうしてシャンクスがきて戦争は終わります。
シャンクスが原作通りにルフィに対して、今は会えないよなというセリフをワンピースを知らない人は同じ猿之助さんが演じているからでてきたギャグだと思って笑っていました。
こういうワンピースを知らない人と知っている人の楽しみ方の違いもいいですね。

場面転換をして、アマゾン・リリーに変わります。
ルフィは兄・エースを失ったことから自暴自棄になっているというシーンです。

アマゾン・リリーの女たちが心配をしています。

そんな中ルフィはボロボロなかっこうで、自暴自棄になって自分を痛めつけるのをジンベイがとめます。
アマゾン・リリーの人たちが、ろうそくをもって灯りをともし、ルフィを元気つけます。

この演出も美しかったです。
こうしてルフィは元気をとりもどし、ジンベイに仲間がいることを再認識して、レイリーに修行をつけてもらうことにします。
このシーンで後ろに、仲間たちがのったサウザント・サニー号が出てきました。

そして最後に「海賊王に俺はなる!」といいきり終了しました!
圧巻でした。大満足です。

一度幕が降りて、ゆずの北川悠仁さんが提供した「TETOTE」がながれます。
そして、この幕にプロジェクションマッピングで、エンドロールが映しだされていました。
ロールではなく、幕の縦線を使って人の名前が表示されるという感じです。

ひととおりクレジットが終わると、もう一度幕があがり、猿之助さんがハンコックの姿で出てきて、花道まで歩き、下に消えていきます。
そうすると舞台のほうで、演者がどんどん登場してお辞儀をします。
たくさん人がいました。

40人くらいが出てくると、今度は猿之助さんがルフィになって出てきて、深々とお辞儀をします。
このとき、本当にすべての方向に対して目を向けてお辞儀をしていたのがまたよかったです。
このお辞儀もよくある、演技が終わった後のお辞儀ではなく、お辞儀までピシピシとキレがあって演技のようでかっこいいんですよね。
ほんとに圧倒されました。

こうして本当に幕が降りて終了です。
素晴らしい5時間弱の歌舞伎でした。



まとめ


ざっとあらすじと見どころを書いてみました。
歌舞伎自体に詳しくなかったので、うまく専門的な動作や演出を見逃しているかもしれませんが、なんとなく楽しそうなのは伝わったら幸いです。

冒頭でふれましたが、ワンピースのこのあたりを切り取ったのは非常にいいと思いました。
いつのも島に行って、問題が起きて、戦って、という流れと違って、ルフィが一人で動くのが歌舞伎としても扱いやすかったのかもしれません。
島のストーリーですと、一味全員にクローズアップしなければいけなくて、ワンピースの映画のように戦いなどが薄くなってしまいますからね。

内面もしっかり描写する歌舞伎ですとこういうところを扱うのがいいかもしれませんね。

かなり時間的には長かったのですが、ずっと舞台に集中して、本当にあっという間でした。舞台転換のタイミングですら、楽しめるポイントがあったり、花道、観客席、もちろん舞台全体を使って演出するので、誇張抜きに飲み物を飲む暇もなかったです。

歌舞伎というか舞台自体はじめてでしたが、とっても楽しめました。
新しい芸術に触れられていい経験でした。

ワンピースという入り口からオリジナルの歌舞伎にも興味がわき、市川猿之助さんの思惑にまんまとかかってしまいましたね。


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