【映画】東野圭吾原作!巧妙に構築されたストーリー!「天空の蜂」

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久々に邦画を映画館で観てきました。
東野圭吾さん原作の「天空の蜂」です。

こちらは数年前に原作を読んでおもしろかったので、ぜひ観に行きたいと思っていました。
楽しみな反面、話のスケールの大きさをうまく表現できずに陳腐になってしまうのではないかという気持ちもありました。

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あらすじ


原発上空でホバリングするヘリ。日本全国の原発の停止を求める犯行声明。1995年夏、愛知県、錦重工業小牧工場。

最新鋭にして日本最大のヘリコプターを防衛庁に納品する式典の日。何者かの遠隔操作により、ヘリコプターが奪取される。
 
自動操縦で飛行するヘリコプターはとある場所でホバリングを開始する。真下には稼働中の高速増殖炉がそびえ立っていた。

電力会社、県庁、マスコミへ一斉FAXが届く。「現在稼働中、建設中の原発を全て使用不能にしなければヘリコプターを落とす。燃料がなくなる10時間が期限だ」さらに事態は悪化する。

ヘリコプターの中には子供が取り残されている事が分かった…。空中のヘリコプターから子供を救出できるのか。犯人を捜し出せるのか。


感想


2時間半におよぶ上映時間があっという間でした。
かなり綺麗にまとめられていて感動しました。
邦画特有の世界観の陳腐さもなく、これは東野圭吾原作のおかげかもしれませんが、とっても満足です。

豪華な俳優陣


俳優陣もとても実力がある人たちで固めたので、安心して観れました。
江口洋介さんももちろんよかったのですが、個人的にすごいと思ったのは本木雅弘さん。
あまり俳優は詳しくないので、いままでどんな役をやっていたのかよく知らないですが、その分演じる三島をそのまま受け取ることができました。

寡黙ながら、情熱を持ち合わせているキャラと思いきや、持っているのは情熱ではなく、歪んだ正義心なのか狂気なのか、その辺りの雰囲気がスクリーン越しに伝わってきました。

演技といえば、雑賀の指切断シーンなどはびっくりしました。
仲間由紀恵さん演じる赤嶺もさすがでしたね。仲間由紀恵さんのあの独特な雰囲気は素晴らしいです。

映像作品としてもハイクオリティ


映像やカメラワーク、カット、CGもクオリティが高く、物語の重要な存在であるビッグBもかなりかっこよくつくられていました。
恵太くん救出シーンの緊迫感は素晴らしかったです。

原作の雰囲気をしっかり再現した2時間半


ストーリーは先ほども言いましたが、かなりまとまっていたので、ほぼ文句なしだと思います。
起承転結がしっかりしていました。
実際には起承承承転転結という感じでしたね。

ラストの3.11に絡めた演出は賛否ありそうですが、3.11どうのこうのより、山下親子の成長を感じとりました。

ヘリコプターと原発そして日本人の事なかれ主義を絡めたテーマは非常に難しいですが、どの立場にも偏りがあったわけではなく、映画を観た後にいろいろ考えさせられると思いました。
あまり脱原発や原発推進、自衛隊や政治などどこかの立場に偏られると観ている人は違和感や、不快を覚えますしね。
そういった意味では、どこかの立場がいいというのではなく、問題提起のみを感じさせた脚本は素晴らしいと思いました。
観ているときは、恵太くん救出や、ビッグBをなんとか高速増殖炉に落とさせないようにする登場人物たちの奮闘や、刑事たちの犯人特定など様々なシーンにハラハラドキドキして、観終わってクレジットそ観ながら、「そういえば...」とそんな問題についてふと考えてしまう二度美味しい映画です。

これは原作を読んだ時と違った感覚ですね。読書はやはり自分のペースで読みながらいろいろ考えてしまう能動的な行為ですが、映画は自分の思考より早くか遅くか情報が入ってくる受動的な行為ゆえかもしれませんが。
わりと原作があると原作を読んで満足するたちでしたが、映像化されたときの楽しみ方も再発見できました。

まとめ


日本人がこの映画を観て感じることは、おそらくアメリカ人がアメリカのテロなどを題材にした映画を観たときに感じることと似ていると思います。物語を身近な社会を舞台にすると娯楽映画としての面と、社会派映画としての面の二面性が現れるのかななんて思います。

こんなことを書くと小難しい映画なのかと思われそうですが、しっかり娯楽映画ですので、どなたでも楽しめると思います。
久々にいい邦画を観ました。

この話をまだ、高速増殖炉や大震災が起きる前、今から20年ほど前に執筆した東野圭吾さんもまたすばらしい洞察力と先見の明がありますよね。
原作もおもしろいのでぜひ読んでみてください。

秦基博さんの主題歌「Q&A」も問題提起というこの作品のエネルギーを増幅させるようで良かったです。


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