ずっと導入しようと思っていたのですが、敷居が高い気がして躊躇していたNASを購入しました。
数ヶ月使ってメリットとデメリットと感じることがありましたのでレビューしていきたいと思います。
購入したのが、BUFFALO LS420DCシリーズの4TBモデルの「LS420D0402C」です。
3万円強の価格で購入できました。最近とくに値下げした気がします。
もともとはThunderbolt対応のHDDを購入しようと思っていたので、安く抑えることができました。
なぜThunderbolt対応のHDDはやめたかといいますと、高いというのもあるのですが、Thunderboltの規格がバージョンアップしたというのもあって、いま買うべきではないと感じたのと、今回のHDDの使用目的が編集した動画やスキャンした画像ファイルなどの保管に使うため速度を優先させたいわけではなかったためです。
データ保存のために使用するので外せないポイントはミラーリングモード、いわゆるRAID1が使えることもありました。
パッケージ
まずは開封していきます。今回はヨドバシカメラの実店舗で購入したのですが、意外と重かったです。
バッファロー製品という感じです。
「おもいでばこ」のデザインはかっこいいのに・・・まあHDDですしね、パッケージデザインは求めません。
NAS自体はかっこいいです。他にも付属品が少し。
最近の製品は余計なものをつけなくなってきましたよね。いい傾向だと思います。
電源ケーブルとLANケーブルにセットアップするための説明書のみのシンプルなパッケージでした。
デザイン
横です。思ったより大きくなくぎっしり詰まっているんですよね。
正面。
ランプが二つついています。とくにスイッチなどはこちらにはついていません。
裏側には電源ケーブルとLANケーブル端子があります。
スイッチも後ろ側ですね。ファンもしっかり大きめで安心です。
デザインはとくに問題ないですね。
テカテカした材質でもなく落ち着いたデザインで好みです。
黒色のボディもかっこいいと思います。
ちなみに中身のHDDが故障したときは正面を開けて換装します。
一度開けてみましたがとっても簡単でした。RAID1でバックアップがとれるからこその安心設計ですね。
セットアップ
それではセットアップしていきます。
最終目的としては、RAID1にフォーマットして、WebAccessが使えるようにします。
まずはNASをネットワークに認識させていきます。
NASを認識
本体を無線ルーターに接続して、電源をオンにします。
今度はPCで「NAS Navigator2」をダウンロードして起動します。
(Macでセットアップしましたが、Windowsでも同じ流れです。)
起動すると、認識しますので「Web設定」を開きます。
ブラウザがポップするので初期設定をしていきます。
RAID 1にセットアップ
初期設定が済んだあとは今度はRAID1に設定します。
まだRAID0ですので、一度ボリュームを削除します。
RAIDをクリックします。
削除するRAIDアレイをクリックします。
続行します。
未構成のHDDになりました。
RAID1にセットアップします。
「RAIDアレイを作成した後にチェック(Resync)する」にチェックをいれると信頼性が向上します。
1TBのHDDでチェックが6時間ほどかかりますので気長に待ちましょう。
チェックしている間もHDDは使えますが、接続スピードが遅くなります。
WebAccessのセットアップ
WebAccessはNASの接続しているローカルネットワーク外からも接続し、ファイルを閲覧・ダウンロードできる機能です。
ルーターのUPnP機能がオンになっていないと使えないのですが、AppleのAirMacにはUPnP機能がありません。
そこで、手動でポートを開放します。
AirMac ユーティリティを起動して、ネットワークタブを開きます。
ちょっと詳しくはないのですが、いろいろ試したところ「パブリック」と「プライベート」のポートは同じにしても大丈夫でした。
今度はNASの「Web設定」で「WebAccess」を設定します。
「WebAccess」をオンにしたあと詳細設定をしていきます。
先ほどのポートをそれぞれ入力します。
これで完了です。
外部からも「WebAccess」を使うことによって、アクセスできるようになります。
「WebAccess」は実は個人的に望んでいるような機能ではなかったのですが、iPhoneやiPadからもアプリを使うことでファイルにアクセスできるようになったのは便利です。
(後ほど詳しく書きます。)
転送速度
実際に数ヶ月間使ってきましたが、転送速度には驚かされました。
体感的にはUSB3.0までとはいきませんが、ストレスのない転送速度です。
NASの中のファイルを直接編集するような使い方をしなければまったく問題ないと思います。
ちなみにiPadの「Comic Glass」というアプリでストリーミング再生でスキャンしたファイルを読み込んでファイルを閲覧していますが、内部に保存したときと変わらない感覚です。
これがやりたかったので、非常に満足しています。
理論値では最大約100MB/sだそうです。
実際に測ってみましたが、十分な速度が出ていますね。
通信の安定性
安定性も抜群です。一度も接続が不安定になったりしたことはありません。
このブログを書くために、設定を開きましたが、初期設定以降に一度も再設定することもなく快適です。
静音性
静音性は抜群とまではいきませんが、気にならない程度です。
ベッドの足を向ける側に置いていますが、寝るときに邪魔にならない程度です。
転送中は大きな音になるときもありますが、基本的には静かにファンが回っています。
WebAccessのデメリット
結論から言いますと「WebAccess」はまったく使っていません。
デメリットがなんといっても、ウェブブラウザ上がアプリからしかファイルにアクセスできないことです。
以前のBuffaloのNASはサーバーにすることができたので、アクセスも様々なアプリやFTPで接続できたのですが、接続方法がニッチなので活用しにくいです。
アプリを使うことで初心者にもアクセスしやすいようにしたのでしょうが、逆に使いにくいと思いました。
それでも緊急時にNASの中のファイルがダウンロードできるのは保険的には意味があるのかもしれません。
まとめ
実はネットのレビューではあまり評価のよくない製品なので不安もありましたが、サーバー機能がない以外は非常に満足しています。下手にThunderboltのHDDを購入しなくてよかったと思っています。
ローカルネットワーク内ではiPhoneやiPadでファイルが自由に閲覧・ダウンロードできるのは便利ですね。
PCに直接接続してしまうと、それはできませんからね。
NASのメリットを十分に享受しています。
接続速度も速いので、編集することのないファイルの保存場所としては最適だと思います。閲覧専門のファイルは様々なデバイスで閲覧する機会も多いですしね。
RAID 1は容量は半分になってしまいますが、万が一を考えると設定しておくべきだと思います。
先述した「WebAccess」は期待はずれの機能でしたが、どうしても外出先から閲覧・ダウンロードをしたいファイルはクラウドサービスを使って保存すればいいですね。
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